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コーチ・カーター [映画感想 か行]

コーチ・カーター スペシャル・コレクターズ・エディション

コーチ・カーター スペシャル・コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/07/07
  • メディア: DVD

映画タイトル:コーチ・カーター 
初公開年月 : 2005/08/06
監督: トーマス・カーター
脚本: マーク・シュワーン
出演: サミュエル・L・ジャクソン ロブ・ブラウン ロバート・リチャード 他
   
■2006.7.16(日) 本日の一言■

先週の金曜日に「コーチ・カーター」DVDをレンタル屋から借り、鑑賞した。
「パイレーツ オブ カリビアン/デッドマンズ チェスト」の感想を忘れないうちに
書いておきたいと、焦ってしまい、「コーチ・カーター」の感想が後回しになって
しまった。サミュエル・L・ジャクソンさん、すみません。m( ̄ー ̄)m
さて主演はサミュエル・L・ジャクソン。彼は主演も脇役も両方こなす名優だと思う。
脇役では「スタウォーズ シスの復讐」で存在感をみせつけ、主演では「交渉人」と
渋い演技を見せてくれる。イヤハヤたまりませんね。
もちろん、私の好きな俳優さんの一人だ。
今回も彼が主演という理由だけで借りて観ることに・・。

あらすじは、以下のような感じである。
犯罪と横行する街で、リッチモンド高校はあり、そこに通う生徒たちもまた、
将来への展望が見出せない者たちばかりである。
この高校のバスケットボール・チーム、“オイラーズ”の成績もまた連敗続き。
そんなチームを立て直すため、同校のOBでバスケの名選手だったケン・カーターが
新任コーチとしてやってくる。彼は選手たちとある契約を交わす。
それはバスケとは関係のない学業での成績向上と規律ある生活態度を守らせる内容
であった。はじめは反抗と戸惑いをあからさまにみせる選手たちだったが、
カーターの信念と指導力が少しずつ彼らの心を掴んでいく・・。

さて感想である。
★以降、ネタバレしていきますよ★
テンポも早く、オーバーな演出やよぶんな飾り気のない、すっきりとした映画である。
メインにすえられるのは、荒れたチームを再建するカーターの指導と生徒たちの信頼を
彼が勝ち得るまでの物語であり、画面に流れてくるのは、バスケの練習風景、勉強風景、
選手たちの葛藤、親のコーチに対する反発。それ以上でもそれ以下でもない。
学校の周辺で起こる生徒を巻き込んだ犯罪の姿もオーバーには、描かれておらず、突然鳴る
銃声や麻薬の売り買いが、当たり前のように流れ、悪く言えば抑揚のない映画であるが、
よく言えば、淡々と彼らの当たり前の日常をしっかりと観せてもらえる。
また事実に基づいた映画とのことで、映画の終わりは全て万々歳というほど、
甘いエンディングが用意されてはいなかった。しかしそれが、この映画の良いところだと
私は思った。これでバスケの強い有名私立高校にまで勝利を収めてしまっていたら、
全ては虹色の映画にはなっただろうが、心に静かに残る映画にはならなかっただろう。
ただ、文句を少々つけさせてもらうとするならば、生徒たちのコーチに対する反抗心が、
軽く描かれているような気はした。どうしようもない高校という前振りのわりには、
学生たちは、早いうちからコーチの言いつけを守ってしまい。アレレ?あんたら、
もう反抗はおしまいですか?という肩透かしは食らった感じはいなめない。
あとは、バックミュージックが全てラップで埋め尽くされた映画であることは明記しておく。
まぁ・・ねぇ・・ラップは黒人さんの専売特許のような曲に思わくなくはないが、
こうも「どーだ!どーだ!ラップだぞぉ!」と流れてくると、バックミュージックのくせに
音が邪魔で、うるさいな・・わかったよ・・(--#)という気分になった。もっと工夫が
欲しかった。

さて次に俳優たちの感想を書いておく。
俳優で目立つの、サミュエル・L・ジャクソンただ一人で、他の登場人物は、
この映画にでてくる街で生きて、歩き、生活をしている一般市民にしか見えない。
そのくらいこの映画で、彼らは一般市民をしっかりと演じている。
仮に、私が彼らに街中で出会ってもオーラが発揮されず、誰だかわからないまま
通り過ぎてしまうことだろう。
サミュエル・L・ジャクソンに関しても、コーチとしての情熱、生徒に対する愛情を
主演であるにもかかわらず、抑えた演技で見せる努力をしてくれている。
しかし、やはりその中年らしからぬ、締まった身体つき、目力が、今一歩、一般市民
からボーダー線を引いているような感じがした。少し太ったほうがよかったのか?
好きな俳優さんなだけに、あまり悪くいいたくはないのだが、もう少しオーラを消して、
しかし役の威厳は消さずに演じてもらえればよかったかな。と思う。
決して悪い演技ではないことは、大きく言っておきたい。次回作に期待する。

では最後に全体的な感想を書いておこうか。
この映画は、役者が事実に基づいて、セットや飾り気をなくして、限りなく素で勝負を
かけた作品だと思う。大きなハプニングがあるわけでもないし、犯罪に巻き込まれ、
生徒の一人が死んだりもせず、不必要な涙を強要することもない。また全ての生徒たちが
コーチカーターに心酔したりせず、助けを借りはしても、甘えかからない固さが良いのだ。
地味な物語で、ヒットはしなかったが、正統派な良い映画だと思う。私は充分、楽しめた。
派手でお金をかけた映画に飽きた方、素を味わいたいかたにお薦めな映画である。(^^)


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こんばんは。実話がベースということでしたけど、「文武両道」の部分は好きですね。スポーツ特待生とかは勉強は別にしなくていいみたいな風潮がありますけど、やっぱり学生なんですから。サミュエル以外は知らない俳優ばかりでしたが、それが好感持てました。
by (2006-07-16 21:21) 

まなてぃ

>katoyasuさん、こんばんは。(^^)
Nice&コメントありがとうございます。
本当に、文武両道推進映画でしたね。なかなか運動をしつつ
勉強を頑張るというのは、大変なことです。勉強になると眠くなったり
するのですよねぇ。体育の授業のあとの物理の授業は、眠くなるという
学生生活を送っていた、根性なしの自分を恥じなくては・・
と思いました。(笑)
しかし!サミュエル格好よかったぁ。
生徒はそのまま地金で演じていたのでしょうか?
本当に現場を観ているような良い映画でしたね。(^^)
by まなてぃ (2006-07-17 21:56) 

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