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RENT [映画感想 ら行]

■2006.5.11(木) 本日の一言■

昨日は映画のレディースデーというわけで、
久しぶりに映画館で映画を観てくる。
今回は以前から観たいなと思っていたミュージカル映画、
RENTを観てきた。

実のところ私はミュージカルと映画のどちらが好きですか?と
たずねられれば、映画のほうが断然好きと答えるし、ミュージカル映画を
観て「これはとっても良かった」という感想をもつものは今のところない。
オペラ座の怪人もシカゴも映画で観たけれど、どちらもイマイチだった。
イマイチになる理由は一重に私の中にある。
例えば物語に集中して私としては感動していたとする。しかしミュージカルは
何の前触れもなく突然その場面で役者が歌いだしたり、踊り出したりするので、
こちらとしては気持ちの切り替えがついてゆけなくなり、こんなところに
踊りはいらん!歌もいらん!と不機嫌になってしまうのだ。(--;)
なら何故観にいくのか?それは今回のRENTは映画の予告編で流れた
「SEAZEN OF LOVE」が気にいったし、いつかこれぞ感動した!という
ミュージカル映画に出会えるかもしれないという淡い期待が、私にはあるのだ。
というわけで前置きはこのくらいにして、以下は映画のあらすじである。

★以下からネタバレしますよ★

場所はニューヨークの場末のロフトである。
そのロフトに暮らすのはミュージシャンや映像作家になりたいと願う者、
いつかは自分も幸せをつかむ、幸せになりたいと夢見る若者8名の物語。
しかし彼らの現実は毎月の家賃(=RENT)も払えず、電気も止められ
ロフトからも退去勧告も迫られていたのだった・・・・

RENTの詳しい情報は以下からどうぞ
RENT

まず映画の頭からすぐ、この映画を観るきっかけになった
「SEAZEN OF LOVE」が画面から流れてきてしまい、
私は大変戸惑った。私としてはこの曲は物語の後半かもしくは
盛り上がりるシーンでてっきり使用されるものと思っていたので、
頭にこの曲がきてしまうと、もう楽しみがかなり半減された気がした。
が、物語の中にその当時、(多分1980年代後半から90年代と推測する)
大きな問題とされていたHIV(エイズ)の影が、登場人物の中に
見え隠れしだすと、ストーリーの展開は瞬間、瞬間を味わい尽くさねば
後がないという重みと、できれば彼らの幸福が1秒でも長く続くと良い
なという願いがでてきたように思う。
おや、珍しくここまではミュージカル映画を私は褒めている(^^;)

しかし喜んでもいられないシーンもあった。(--;)
それは物語の前半にでてくる、突然のタンゴのダンスシーンである。
失恋中の映像作家役の男がいかに元の恋人(元恋人はレズビアン)が
酷い女であるかを語る時、タンゴを踊るのである。
エ!エエエエーッ!ここでタンゴを踊っちゃいますか・・(@@)
そうこれはミュージカル映画なのだから、こういう展開があったって
おかしくはないんだと自分に言い聞かせ、しばしまた物語に集中していたが、
その後に、もっとびっくり、さすがはミュージカルというシーンが
最後の最後にやってきてしまうのだ。
ミュージシャンの彼氏との間が、うまくいかず行方不明になっていた
ダンサーの女の子(彼女は薬の中毒とエイズっす)が路上で死にかけている
ところを仲間に救われて、彼氏のアパートに運び込まれくるのだが、
瀕死の状態だというのに彼氏の腕の中でなんと、結構はっきりした声色で歌って
しまうのである。えぇ!死にかけているのに・・・歌ってしまいますか!(@@)
と驚いているのも束の間、彼女が死んだと思わせるシーンに移り、仲間や彼氏が
涙にくれているというのに、あれよあれよと彼女は息を吹き返し、言った台詞が
「Angel(エイズで亡くなった仲間の一人の名前)がでてきて、私に言ったの
彼(恋人)の作った音楽を聞かなくちゃだめよって」とケロリというのだ。
それだけで生き返ってしまいますか?オーイ!これは吉本喜劇ですか??
最後の最後に笑いをこらえるのが正直、辛かった。ところどころホロリと泣けるシーンも
あったのに、これで涙がひっこんだ感はいなめない(^_^;)

さてミュージカルなので音楽のことも少々感想も書いておこう。
映画に始終流れている歌には、私は妙な懐かしさを感じた。
シンプルなエレキの音やわかりやすいドラムのリズム。
少々掠れたボーカルや懐かしいシンセサイザーの音も聞こえて、
全体の曲については私は気に入った。デュエット曲?の男性と女性の
コーラスのハモリ具合が、80年代という感じがするから好きなのか・・

まとめとしては、懐かしいと感じさせられる音楽に救われて、
私が今まで観たミュージカル映画の中では無難に楽しませてもらい、
感動のシーンも少々ありの映画でした。(^^;)ハイ


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コメント 4

こんばんは、コメントありがとうございました。ミュージカル嫌いの私も、予告での曲を聴いて、観に行くことにしました。他にいい曲があれば、サントラでも買っちゃおうかなあと思ってたのですが、映画を観た後はちょっと躊躇してます・・・(笑)。ミュージカルは確かに「んなアホな!」という展開にコケてしまいますよね(笑)。
by (2006-05-11 21:46) 

まなてぃ

コメント&ナイスをありがとうございます。
そうですかCDを買うのを躊躇しているのですね。
私は本日、CDショップにいって、散々RENTのサントラの前でうろうろし、試聴もして、30分くらい店の中で考えた挙句、
「SEAZON OF LOVE」の魅力に負けて、CDをとうとう購入してしまい
ました。ちょっとケチって直輸入盤にしてしまったんですけどね。(^^;)
by まなてぃ (2006-05-12 11:31) 

こんにちは。昨日タワーレコードに行ったら輸入版が安くなってたので、結局買っちゃいました。やっぱり、最初の曲は素晴らしいですね。全部聞きなおしてもう一度映画みたら、印象は変わるのかなぁ?
by (2006-05-14 07:39) 

まなてぃ

買ったんですね(^m^)フフ
いやはや、「SEAZEN OF LOVE」の威力は恐ろしやです。
全部、聞きなおしてみたのですが、ロック調の曲が、
少々、安っぽく聞こえるのは私だけでしょうか?
この作曲者、バラードとかミディアムテンポの曲のほうが、良い曲を
書くような気が私はしましたよ。
by まなてぃ (2006-05-15 00:59) 

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