キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [映画感想 か行]
■2006.5.10(水) 本日の一言■
久しぶりのブログである。ゴールデンウィーク中は
親戚への顔出し、友達との出かけ歩きなどなどで
映画を映画館で観ることはできなかった。が、DVD鑑賞は堪能した。
「スターウォーズ」や「ロード オブ ザ リング」
立て続けに観るには長期休暇がないとなかなかできない。
どちらも堪能した。何度みても、やはり良くできているし楽しかった。
いずれ、感想も書いておきたいものである。
というわけで、今回の映画感想は、まえふりとは遠く離れた単品映画、
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」である。
主演は、レオナルド・ディカプリオ。
助演?はトム・ハンクス。
監督は誰もが知っている、スティーブン・スピルバーグである。
★以下ネタバレありっす!★
この映画は実際に起こった話を映画化したもので、あらすじは以下のようなもの
フランク(ディカプリオ)は裕福な家庭の高校生だったが、父の事業の失敗から
高校の転校、アパートへの引越し、母の浮気の挙句、尊敬していたはずの父と母が離婚する
と聞き、家を飛び出しやがて生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。
初めこそはうまくいかなかったが、新聞部の学生に化けて、パイロットに取材を行うと
大手航空会社のパイロットに成りすました挙句、偽造小切手の製作の腕を上げて実行すれば
あれよあれよと誰もが騙され、フランクは小切手の偽造を繰り返し400万ドルの金を
手にいれるようになる。
一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール(トム・ハンクス)は、
犯人に迫いつめていく。 フランクはパイロット、医者、検事と次々と職を
変えながら逃避行を続けるのだが・・
で・・以下から私の感想。
物語の内容の柱が、単独犯の未成年の詐欺であるゆえに、
主人公のフランクは悪ぶれた様子もなく、映画の全体はカラリとしていて、
湿気じみたものは一切感じられなかった。が、こうもカラリとしている映画なのに
観ている間、私は自分の感情に振り回され続けた。
理由はフランクに騙される側が、大の大人が経営する銀行、有名航空会社、
病院、法に詳しいはずの弁護士事務所といった賢いとされる人たちなので、
あんたら!高い給料もらっていながらこうも簡単に騙されていいのか!と
一喝したい気分になったり、その反面でフランクが偽小切手使うたびに
「あんた偽小切手とバレたらどうするの」とか「医者のフリして死人がでたら、
あんた!どうするの」というフランクの心配をしている自分を発見し
ジレンマを感じたり、一番、感情のゆれが激しかったのは
フランクが、詐欺を重ねてFBIに追われながらも父親と喫茶店で会い、
「この状態から足を洗いたい、足を洗えといってくれ」と父親に懇願するも
「それはもう無理だというものだ」とフランクの父親が言うシーンなど観たひには、
父親のくせにそりゃないだろ一緒にFBIへ出頭しろ・・(ーー#)ブチッ!
と切れたり、感情の揺れがいつになく激しかった。まぁそれだけ映画に取り込まれて
いたのかもしれないが、観終わったあと正直つかれた。
結局、フランクを救ったのは家族ではなく彼を逮捕したFBI捜査官のカールであり、
フランクとカールは現在、仕事を共に行い友人であるというのだから、
事実は小説より奇なりを地でいっているなと思う。(^^;)
俳優の感想のほうは、主役のディカプリオが高校生から大学生ををやるには、
ちと老けていないか・・と思った。やっぱりアップになると「とっちゃん坊や」感がぬぐえない。
トム・ハンクスの演技は脇役に徹していてウマイのだけれど、大きな見せ場もなく、
少々かわいそうな感じもした。
話はよくできているし、自分の感情のゆれはシーンごとに忙しくあったのだけれど、
さらりとしすぎていて、あまり自分の中で名画としては残らない感じである。
「おもしろかったね」くらいの映画だった。
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