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レオン 完全版 [映画感想 ら行]

レオン 完全版

レオン 完全版

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1997/12/19
  • メディア: DVD

映画タイトル:レオン 完全版
初公開年月 :1995/03
監督: リュック・ベッソン
脚本: リュック・ベッソン
出演:  ジャン・レノ   ナタリー・ポートマン    ゲイリー・オールドマン 他
   
■2006.8.2(水) 本日の一言■

先週から会社の仲間うちで、自分のもっているDVDの貸し借りが、流行中。
リュック・ベンソン好きの同僚がDVD「レオン」借してくれた。
孤独な凄腕の殺し屋レオンと少女マチルダの純愛の物語。
公開間近だった頃、予告編を映画館で観ただけで、最後は主人公が死んで終わるのだろう・・
という、悲しい予感がよぎって観なかったのだが、こうして縁あって観ることになった。

あらすじは次のような感じ・・
ニューヨークのリトルイタリーのアパートで1人で暮らす
レオン(ジャン・レノ)の稼業は殺し屋である。
ある日、同じ階に暮らす少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)の家族が
麻薬がらみの抗争で、彼女を1人残して全員、殺されてしまう。
殺し屋たちの疑惑を横目にマチルダは、レオンの部屋に逃げ込み、そのまま
彼の部屋に身を寄せることになるのだが・・

では、感想をいってみましょうか。
★以降、ネタバレしていきますよ★

観る前までは、とても悲しい物語、泣かずにはいられない物語・・というように自分で、
勝手に想像し、いつ、私は泣いてしまうのだろう・・いつティッシュを目元にもって
こずにはいられなくなるだろう・・と、覚悟をして鑑賞を開始したのだが、思いの他、
さらりとした映画で、一度も涙することなく映画鑑賞を終えてしまった。( ̄◇ ̄;)アレッ?

物語の筋は、孤独な凄腕の殺し屋が、思いがけずに助けることとなった孤独な少女を
初めはうっとうしいと思いつつも、共同生活を通して、彼女を愛し、彼女の復讐を助け、
彼女の命を救うために、自分は命を落としてしまう・・というものなのであるが、
全体的にこう・・深みがないというか、2時間以上かけて上映されている映画なのに、
1つ1つのシーンやセリフが自分にあまり響いてこないのが不思議だった。
レオンが凄腕の殺し屋だ・・という設定で、数回にわたってアクションシーンがでて
くるのだが、あまり凄腕なところは見受けられないし、マチルダとの暮らしも、
文字を読み書きを教わり、ただ買い物を少々手伝うだけで、あっという間に二人は
順応しあい、レオンの葛藤や悲しみ、マチルダの不安な想いも、浅い描き方だった。
また「殺し方を教えて」と頼む未成年に、口だけ「ダメだ」といいつつ、手ほどきを教え、
「お願い・・お金は払うから家族を殺した敵を抹殺して」と小娘マチルダに依頼されれば、
あれよ、あれよと骨抜きになって依頼を受けてしまい、これらを観る限りレオンは、
凄腕ではなく、ただの小娘に弱き殺し屋ではないか。と呟かずにはいられない。
なんだかなぁ・・結局、最後の悲恋を完成させたいが為に、二人の関係を早急に
作り上げて、粗い物語を作っているなぁ。というのが、私の正直な感想である。
ただし、映画の終わりに流れる、スティングの曲「Shape of My Heart」は、
美しく良い曲で心を打ったし(曲は知っていて、好きだったのだが、よもやこの映画の
エンディングテーマとは知らなかった。(@@))レオンとマチルダの映像の部分、部分には、
それぞれの俳優の格好いい姿、可愛い姿を観て堪能することができる。
それは、まるで動く写真集のような完成度だと思った。

次に俳優の感想である。
主役のレオンを演じた、ジャン・レノ。
この頃のジャン・レノが、一番、体型も顔の表情もキリリとしていた時期だな・・
と思う。寡黙でちょっとした表情と、呟くような声はレオンの役どころには
ぴったりきていると思う。この映画で彼が、一気に一般の人々に認知されることに
なったのも納得ができる格好よさだった。

次、孤独な少女、マチルダを演じた、ナタリー・ポートマン。
現在の大人の姿よりも、子供の頃のほうが妖しい美しさを持っていたな・・と思った。
子供の笑顔とムリな色仕掛けをレオンにかけようとする妖しい笑顔の両方を見せて
もらったが、もう少し、怒りや心の震えをセリフではなく表情や体で表現していく
ところを見せてもらいたいな・・と思った。

次、マチルダの両親を殺した、麻薬取締官を演じたゲイリー・オールドマン。
この映画で、一番のイカれた演技をみせてくれたのが、この俳優さんである。
ジャン・レノの格好良さも、ナタリー・ポートマンの可愛さも、彼の演技に
食らい尽くされたような感じがしないでもない。
ヘラヘラした不気味さ・・ナヨナヨしているのに怖い・・そんな演技をこの映画で
充分堪能させてもらった。

最後に映画の全体的な感想を書いておく。
悪くないストーリーなのに、出てくる登場人物から、生きて呼吸をしているという
実感が感じられないまま、観終わった映画だった。二人の生活の匂いを出そうと、
台所やバスルーム、寝室と映像にでてくるのに、なんだか作り物っぽい感じが
常にあるような気がする。( ̄  ̄;)
力強い、心に残る映画ではないが、現実味のない雰囲気生活と、最後に訪れる
悲恋を観せてくれた映画。

少し悲しいな・・少し切ないな・・を味わうには良い映画かもしれない。(--)ウン。


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コメント 5

こんばんは。最後のスティングの歌が流れると涙がとまりません・・・(笑)。最後に観葉樹を植えるのは、家でも居場所がなく、その後もレオンと放浪していたマチルダ(マンションの柵から足をぶらぶらさせたりしてる姿も含めて)が、ようやく地に足をつけるという深い意味があるらしいです。深いですねぇ~。
by (2006-08-02 20:03) 

のんたん

こんにちは^^
ラストのスティングの歌、ツボでしたー!私の場合、映画の最中から
もう号泣で、確かパンフに歌詞が載っていたのか、私は帰り道それを
歌いながら歩いてたことを覚えてます。(浸ってましたね、なんか^^;)
ゲイリー・オールドマンは本当にマジで、やばいくらいこわかったっす。
ナタリーもこのときが一番びりびりするほどきれいでしたね。
by のんたん (2006-08-03 14:52) 

まなてぃ

>katoyasuさん、こんばんは。Nice&コメントありがとうございます。
観葉樹を植えたことに、そのような意味があるとは知りませんでした。
リュック・ベンソン・・意味深ですねぇ(^^;;)
スティングの「Shape of My Heart」は本当に静かな名曲だと・・
エンディングの曲でジーン(TT)ときたのは、
私にとっては、初めての映画だったかな。(^^)
by まなてぃ (2006-08-04 23:00) 

まなてぃ

>のんたんさん、こんばんは。(^^)コメントありがとうございます。
ゲイリー・オールドマンは本当に怖かったですねぇ。映画をみている
最中も、彼の登場シーンは手に汗をかいていて、まったく困りました。
映画だというのに、レオンに倒されて、ヤレヤレこれで枕を高くして
眠れるよぉーと喜びました。(笑)
「Shape of My Heart」は、映画が観終わったあと口づさんでも
良い、素晴らしい曲です。この映画を観てから、私のマイブーム曲に
なっており、お風呂に入りながら、洗濯物をたたみながら、口づさんで
しまいましたね。(^^)
by まなてぃ (2006-08-04 23:12) 

まなてぃ

>noricさんNiceありがとうございまーす。
たびたびのNice、感謝です。またそちらにも遊びにうかがいますね。
by まなてぃ (2006-08-04 23:16) 

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