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インサイド・マン [映画感想 あ行]

映画タイトル:インサイド・マン
公開日:2006/06/10
監督: スパイク・リー 
脚本: ラッセル・ジェウィルス
出演: デンゼル・ワシントン  ジョディ・フォスター クライヴ・オーウェン 他

■2006.6.11(日) 本日の一言■

散々、土曜日にみる映画を迷って、結局「インサイド・マン」観てきた。
公開初日のわりに空いてた。「オーメン」のほうがお客さんが流れているように見えた。
来週のレディスデーは「ポセイドン」ではなく「オーメン」観てみようかな(ФФ)*キラーン
それは、まぁさておき本日のお題は「インサイド・マン」である。
まずは、あらすじからいってみよう。

 ダルトン(クライヴ・オーウェン)を首謀とする銀行強盗たちが、塗装業社を装い、
白昼のマンハッタン信託銀行を襲い、客と従業員を人質にたてこもる。
事件発生の連絡を受け、NY市警、交渉人のフレイジャー(デンゼル・ワシントン)が
現場へ急行することになる。しかし、周到な計画の下、犯人グループたちは、人質たちに
自分たちと同じ衣服とマスクを被らせて、焦る警察を尻目に俊敏に行動し、フレイジャーも
これといった決め手を見つけることができずに、現場は膠着状態に陥る。
また、この事件の発生によりマンハッタン信託銀行会長は、ただならぬ焦りを感じていた。
彼は自分の銀行の貸し金庫に、自分の地位と名誉を失いかねない証拠を預けていたのだ。
このまま手をこまねいているわけにはいかなくなった会長は やり手の女性弁護士
マデリーン(ジョディ・フォスター)を呼び出すと、預けている重要なブツを強盗および
警察の目からも守るよう依頼するのだった。

では感想である。
★以降、ネタバレしていきますよ★

銀行強盗団の親玉、ダルトンのアップが写り「今から完全犯罪の銀行強盗を行う」という
犯人の言い分から始まる映画。「おっ!ちょっと今までにない犯罪映画の感じ(^^)」と
かなり力を入れてスクリーンに向かった。オープニングのとおり、確かに今までにない
銀行強盗団である。一切、無駄口をたたかず銀行にたてこもる、ダルトンの手下も
凶暴に銃を振り回さない。よって人質が「助けてー!」と泣きながら命乞いをして、
それでも銃で撃たれ殺されるシーンもない。
映画の大半をしめているものは、銀行強盗犯たちの計画性と意外さに、警察が
手玉にとられ、交渉人のフレイジャーも、いいように遊ばれている様子である。
初めのうちは、そういった警察の右往左往ぶりが おもしろく、この銀行強盗犯は
未だかってないほど凄くて!頭がいい!というように見えているのだが、映画が終盤に
近づくにつれて、これは・・銀行強盗が頭がいいのではなくて、警察がお間抜けなだけなの
ではないか・・・・?というように見えてくる。(^^;;;)

例えば、実は強盗団が渡してきた、要求が書かれた金具の箱に盗聴器がしかけられて
いました・・それって、渡された後に警察が、徹底的に調べるんじゃないの?盗聴器が
しかけられていることぐらい見抜けないのかぁああ?(@@)と思ったり・・
また、銀行に隠し部屋を作り手下が逃走後、ダルトンが一週間ほど銀行に隠れるのだが、
おぉーい!警察よ!現場検証が甘すぎたんじゃないの?といいたくなるほどのインスタントな
隠し部屋で「これも見落としたのか・・こんな警察だったら税金を払いたくない・・」と
思わず心の中で呟いてしまったほどである。(--#)
本当に犯人の計画に対する目のつけどころは、凄くおもしろかった。しかし、それに対して
警察はSWATがでてきたり華々しいシーンで飾られているわりに、後手後手でお粗末すぎる
気がする。もっと手に汗握り、互いの頭脳の応戦があるのかと思っていたのに、結果はアレレ
そうなっちゃうかと脱力が大きかった。

さて、俳優人の感想も書いておこうか
警察の交渉人を演じた、デンゼル・ワシントン。
落着いた大人の男を演じることが多かったのだが、今回は口数も多く、軽口をたたき
世間ずれしたハイテンションな役どころである。うまいんだろうな・・
見慣れない役だったので、多少とまどったが、これを突破口にして笑いを誘える役にも
どんどんチャレンジして欲しいと思った。

次に女弁護士役のジョディ・フォスター。
才女の役といえば、彼女の十八番。
相当、悪そうな弁護士役なのだが、見せ場が少なくて、もったいない。
もっと悪女ぶり、ずる賢さぶりを見せてくれる脚本だとよかったのになぁ。

最後に犯人のダルトンを演じたクライヴ・オーウェン。
最初のプロローグシーンが、一番格好よくて、一番印象に強く残った。
悪役なのに魅かれてしまう、おいしい役である。
サングラスをかけての演技が多くて、彼の良さが半減してしまった感じ。
もっとサングラスをはずして、演技して欲しかった!

全体の感想としては、
この映画のはじまりは、凄い計画犯罪映画の様相をだし、中盤はよくみる刑事映画の様相に
なり終盤は軽い犯罪映画になる。どういえばいいだろう。「オーシャンズ 12」のような終わり
といえばいいだろうか。はじまりは「おっ!これは!久しぶりにヒット!な映画に当たったか?」
と喜んで観た。決して全てがつまらないわけではない。最初から中盤くらいはおもしろいのだが、
終わりが陳腐といえばいいのか。残念である。本当に残念だ。(--)アァ・・・・・溜息


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コメント 6

朱色会

こんちちは。
ちょっと複雑なストーリーでしたね。朱色会として
この映画の収穫は、オーウェンさんを知ったということですね。

崇高な犯罪・イイ犯罪などほんとぅはないのですが
何か惹きつけるものを感じます。
by 朱色会 (2006-06-11 11:14) 

まなてぃ

朱色会さん、こんにちは。(^^)コメントありがとうございます。
本当にこの映画の収穫はオーウェンさんの確かな演技力でしたね。
犯罪者なのに、なぜか格好よく観えてしまうのは何故だろう?と
思いますよ。

>崇高な犯罪・イイ犯罪などほんとぅはないのですが
>何か惹きつけるものを感じます。

犯罪はどんな立派な理由をつけても犯罪になるというように、
私は考えているのですが、なにぶんにも、この盗まれたブツの
言われを聞くと、「盗まれちゃってもいいかな!」(^○^)ハハハハ
と思ったり、被害者も相当、悪ですからね。このくらいのお灸を据えら
れても良いような気もしてきてしまうのですね。
私はこういった理由で、銀行強盗犯が、格好よく観えてしまったのかも
しれないですね。(^^)
by まなてぃ (2006-06-11 19:42) 

朱色会

うんうん。
>、「盗まれちゃってもいいかな!」
(ちぃさな声で)盗まれちゃえ。盗まれちゃえ。(笑
リー監督としては軟派なオワリ方でしたな。
>税金を払いたくない・
そぅですね。どこかの国に来られてやらかされちゃうと
翻ろうされちゃう国があるなと確信しちゃいました。
…どの国かというのはあ・え・ていいません。(^^)ではまた。
by 朱色会 (2006-06-11 20:13) 

こんばんは。かなり辛口ですね~(笑)。私はかなり楽しんで、一気に最後まで観ちゃいました。。この映画はクライブ・オーウェンの映画ですね。あまり好きじゃない俳優なんですが、今作では魅せられました。ジョディ・フォスターはかなりつまらない役でしたね。出番も少しでしたし、バイト感覚で撮影に参加したのかな(笑)。
by (2006-06-11 23:47) 

まなてぃ

こんにちは、朱色会さん。レスをありがとうございます。(^^)
翻弄されないように、しっかりとした芯をもちたいもんですね。
そう!何事においても!と理想を掲げてはいるのですが
現実の私は、本日も仕事に右往左往・・(^^;;;;;;;)
by まなてぃ (2006-06-13 13:04) 

まなてぃ

こんにちは、katoyasuさん。(^^)
Nice&コメント&TBありがとうございます。
ううう辛口ですか・・おもしろい部分もあったのですが、警察側にも
もっと!ガンバってもらいたかったですね。早く白旗揚げすぎたような
気がして、ちょっとコメントが厳しくなったのかな。せっかくデンゼル・ワシントンをつかったんだから利用しなくっちゃ勿体ない。( ̄‥ ̄) = =3
ジョディ・フォスターも、もっと悪代官になって欲しかったですねぇ。
ホント、ちょっと出てみました。という役で、うーん確かにアルバイトと言われても仕方ない感じですよねぇ。(笑)
by まなてぃ (2006-06-13 13:25) 

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