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私の中のあなた [映画感想 わ行]

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映画タイトル:私の中のあなた
初公開年月 :2009/10/09
監督:ニック・カサヴェテス
脚本:ジェレミー・レヴェン   ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス   アビゲイル・ブレスリン  アレック・ボールドウィン
   ジェイソン・パトリック  ソフィア・ヴァジリーヴァ ジョーン・キューザック
   エヴァン・エリングソン  トーマス・デッカー 他

<映画ONLINE参照>

サラとブライアンのフィッツジェラルド夫妻は長男ジェシー、長女ケイトとの
4人家族で幸せに暮らしていた。
しかし、ケイトが2歳の時、白血病に冒されているが発覚する。
そこで両親は未来ある娘の生命を救うため、遺伝子操作によって
ドナーにぴったりの新たな子供を“創る”ことを決断する。
こうして生まれてきた次女アナは、幼い頃からケイトの治療のために
何度も手術台に上がり、過酷な犠牲を払ってきた。
ところがある日突然、11歳のアナは自ら弁護士を雇い、大好きな姉ケイトへの
腎臓の提供を拒んで両親を訴えるという驚くべき行動に出る。
ケイトを助けることが人生の全てとなっていたサラは、アナの思いがけない決断に
激しく動揺し激怒する。
そしてついに、愛し合う親子は、法廷の場で対決することになってしまうのだったが…。

※以下からネタばれ必須※
■2009.10.18(日) 本日の一言■

昨日は、友人と予定を立てずにウィンドーショッピングをする・・
いうことになっていたのだが・・
寒いし天気もパッとしないので、急遽!映画でも観ようか!ということになり、
シネコンに行き、大ヒット上映中!の『私の中のあなた』を観ることになった。(--)アァ

実は、ワタシ・・不治の病モノが大の苦手なのだ。・・
涙腺がめっぽう弱くなっているから、自分が泣くことはほぼ100%わかるし・・
結末は不治の病だけに、観る前からある程度、予測がつくし・・ね。
だから、この映画の予告編がバンバン流れている間も、私は観る事はないな! ( ̄ー ̄;
と、決め込んでいたのだ。(なので本日の感想は普段よりも短めになりまふ。・・)

しかし・・友人は好きなんだねぇ・・こういうのが!
友人と言えども、何でもウマが合うかといえば大間違い!(><)
だけど映画の上映時間的にも、合うのがコレしかなかったし・・
彼女の熱意に負けて!観ましたがな!


まぁ・・映画はおおかた、あらすじの通りです。

白血病の姉のために、医学的にも計算されつくして作られた妹。
そのドナーの妹が、もう臓器は姉には提供しない!と両親を裁判に正式に訴えるが、
しかし・・その訴えた裏には隠された理由があった・・
その理由が裁判の途中で明らかになる・・というお話。

しかしながら裁判のシーンはとても短く、そこからも
この物語が社会問題をテーマにしていないことは明らかである。

ならば・・何を時間の大半を使って描いているのかぁ・・というと
家族である長女、次女、長男、母、父、それぞれの想いや愛情や葛藤・・
それから白血病のケイトが今まで過ごしてきた人生がプレイバックで語られる。

それが泣くように・・泣くように作ってあるのだ。
とくに長女ケイトの過ごしてきた日々は、私の涙腺を刺激しまくり、
ごたぼうにモレズ・・私・・泣かせていただきました。

で、メイン・テーマは、心ならずとも不治の病で死ぬしかない娘が、
いかに・・その死を迎えることを認めない母親を説得して逝ったか、
説得に協力したのはドナーの妹や、ドナーになりえなかった弟だった・・
ということ。


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それにしてもだね・・この映画で一番感じたのは、
父親が、あまりに非力すぎて、印象も薄いな・・ということだ。
あまりにも家族から遠すぎるような気がする。

第一、病の娘が、とても大事な事柄を妹に相談するって、
もう信頼されていないのと同じような気がするんだよねぇ・・

子供たちの起こす行動と、
映像で流れる親子でいるときの仲のよい映像が、
こういったところで、ちぐはぐとなる感じを受けたりしたなぁ。

それに・・どうやっても助からない段階にきている長女の命に、
しがみついている妻を説得しなくてはいけないのは、
ドナーの次女や長男ではなく、
旦那であるアンタの役目なのではないの?
というように私は思ったな・・

まぁ・・夫が妻を説得できないから
ドラマになるにせよ・・あまりに不甲斐ない・・



しかし唯一の救いは、病モノなのに暗くは作っていないことだ。
長女ケイトは不治の病であるけれども、家族との関係も良いし、
同じガン患者で治療している青年と恋にも落ちたりね・・
そういったことが泣きながらも、救いだったかな。

あぁ・・彼女にも幸せな時が間違いなくあったのだと。

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ただ・・さんざん!鑑賞中に泣いておいて偉そうに言わせてもらうが、orz...スミマセン!
少々、観客に涙を誘うことに夢中になりすぎて、シーン1つ1つの作りが雑だな・・と
感じるところが多々あるのだ。( ̄  ̄)b゙ウン!!

まぁ、たとえばだね・・(重箱の隅をつつくようで悪いのだが・・)
もう末期で明日をもしれない命の長女とビーチにいくのはいいけれど・・
(これも無理があるなぁ・・と、私は思ったりもするんだが・・)

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せめて!長女の体を支える寝椅子のようなものくらい、小道具として準備するべきだ。
現実的にみれば、もう彼女は自分の体を自分で支えることも難しくなってるはずだよ。

そういう雑な感じ、アラさが、私の涙を時折、止めるのだ。

泣きながら映像を観て、
あれ・・なんか・・これはおかしくないかな・・無理があるような・・
という声が、自分の中で響くことが多々あった。(^^;;)

しかし・・それにしても、キャメロン・ディアス。

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今までのおキャンな役をきっぱり捨てて!
完全なお母ちゃんになっておりました。

でもそろそろ、そういう役に脱皮していかないと
いけない歳ではある。
大写しになったとき・・やはり年月を感じたなぁ。

それでも
キャメロン・ディアスがお母さん!だよ!
私は信じられない!








そして今回のヒットは彼!長男役ジェシーを演じた、
エヴァン・エリングソンかな。格好良かったねぇ。
(顔てきにも、演技てきにも好みで、先々が楽しみ。(^^)フフフ)

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また長女ケイトの彼氏役のトーマス・デッカーもいいですな。
彼はターミネーター:サラ・コナー クロニクルズで
ジョン・コナー役をやってるらしい!(喜)
あまり興味のなかったTVシリーズではあるけれど、
ちょっとチェックを入れてみたい!という気になりましたね。


まぁ・・映画で家族愛に思いっきり浸りたい!

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兄弟愛を感じたい!思いっきり泣きたい!
(とくに子役たちの演技は、自然で素晴らしい。)

という方々にはお薦めな作品。

まだ当分の間、上映すると思われます。
お時間のあるとき、ハンカチ持参で観てみてはいかがでしょうか。


最後に宣伝。
DVDはまだでてませんが、原作本はでてます。
興味のあるかたどうぞ。(^^)



私の中のあなた 上 (ハヤカワ文庫NV)

私の中のあなた 上 (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ジョディ・ピコー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/09/05
  • メディア: 文庫





私の中のあなた 下 (ハヤカワ文庫NV)

私の中のあなた 下 (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ジョディ・ピコー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/09/05
  • メディア: 文庫



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コメント 10

のんたん

これ、本はいいそうですね。
映画ではそれが書ききれてないと言うのを見ましたよ。
こっちでも予告で泣いてましたが、こういう裁判を起こす…
ってのはメインでは触れられていませんでした。
映画は国によって予告版が違うようでおもしろいですね。
私は次女なのかな?ミス・リトル・サンシャインの女の子だ!
と思って、見たいなあって思ったんだけど、絶対泣くな!
とやっぱりやめました。ははは。
今日はマット・デイモンの映画を見に行こうかと思ったのですが
あまりにも天気が良くてやめました!!また見に行きます
by のんたん (2009-10-19 02:32) 

まなてぃ

のんたんさん、コメントどうもありがとう(^^)

>見たいなあって思ったんだけど、絶対泣くな!
とやっぱりやめました。ははは。

私もねぇ・・絶対泣くな!とわかっているから
こういう映画は、観たことがない!(断言!)というか・・
本当に観たことがなかったわけなんですよ。
で、今回が初体験!だったんです。(^m^*)ハハハハ

しかし・・やはり覚悟したとおり、涙は出るわ・・鼻はでるわ・・
思いっきり!鼻はすすれないわ・・で大変でした。
BGMが大きくかかるタイミングをはかって、鼻をすすったくらいですよ。(汗)

ミス・リトル・サンシャインの女の子は、やはりウマイです。
まったく違った役柄をこうもサラリと演じてくれていて、
脱帽でしたねぇ。

>マット・デイモンの映画を見に行こうかと思ったのですが

あ・・コメディタッチのやつかな?
日本ではまだ公開の予定が見えていないんですがぁ・・
マット・デイモン!も早く公開になって観たい!なぁ
ファンなもんですから、彼をみて早く!ときめきたいですねぇ。(^^)
by まなてぃ (2009-10-19 23:00) 

まなてぃ

のんたんさーん!
2度目のレスになるのですが(汗)

私、不治の病系!みたことがありました!
今!思い出しました!(笑)

アンディ・ラウの『暗戦』
アンディの役は不治の病でしたねぇ(^^;;)

あんまり彼があの映画で活躍していたから、
不治の病であることを すっかり忘れちゃってたんですねぇ。
by まなてぃ (2009-10-19 23:05) 

komo

キャメロン・ディアスが奥さんだったらな~。
by komo (2009-10-20 00:01) 

まなてぃ

komoさんnice&コメントどうもありがとう。(^^)

>キャメロン・ディアスが奥さんだったらな~。


キャメロン・ディアスが奥さんだったら・・・
チャーリーズ・エンジェルのような恋ができそうですねぇ。(^▽^)

by まなてぃ (2009-10-20 20:17) 

のんたん

そうですそうです、実話をもとにしたとかいうやつです。
こっちでも先週上映が始まったばかりですが、館が少なく
時間も2,3回だけとか。早く見に行かねば・・・

暗戦、おもしろかったですよねー!
私と妹で映画館で見ましたねえ。女装は!?でしたけど。(笑)
そういや、不治の病なんでしたっけ。ははは。
第二弾はイーキンだったか・・・?

by のんたん (2009-10-25 21:24) 

まなてぃ

のんたんさん、再びコメントどうもありがとう。(^^)

>そういや、不治の病なんでしたっけ。ははは。

鑑賞中にアンディが不治の病であること・・不治でしたかぁ?
あんなに活躍しちゃって!不治??(◎◎)ハハハハ!(^▽^)と
笑ってしまいますよねぇ。
まぁ・・この設定が香港パワーで楽しめるんですけどね。

>第二弾はイーキンだったか・・・?

イーキンですね。
と、いっても、こちらはまだ未鑑賞なんです。
チンワンさんが、出演しているし・・
ちょっと興味があるのですが・・レンタル屋にはたして
あるかどうか・・・ですね。(笑)
by まなてぃ (2009-10-25 22:43) 

yuki999

これ 見てみたいです^^
by yuki999 (2009-10-29 10:27) 

まなてぃ

yuki999さんnice&コメントどうもありがとう。
ぜひ、ハンカチ持参で、観てみてくださいね♪
by まなてぃ (2009-10-30 13:25) 

ピック

初めまして。

昨日、DVDで見て、他の方の感想を知りたくてここに辿りつきました。

>それにしてもだね・・この映画で一番感じたのは、
父親が、あまりに非力すぎて、印象も薄いな・・ということだ。
あまりにも家族から遠すぎるような気がする。

私もこの映画、爆泣きしながら見てたんですが、
見終わってみて、これほどの重大な決心を、子供たちに託している親たちの不甲斐なさ、みたいなものは感じたんです。
父親の情けなさもさることながら、母親のサラにも、、、
なので、そこの部分はちょっとマイナスではありますが、
でも最後にちょっと救われる気持ちになれましたよね。

しかし、あの坊主になったサラはあっという間に髪が伸びたのかな?
っと私もそれは泣きながら考えてました(笑)
by ピック (2010-03-26 03:46) 

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