SSブログ

ダークナイト [映画感想 た行]

darkknight000.jpg


映画タイトル:ダークナイト
初公開年月 :2008/08/09
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン ジョナサン・ノーラン
出演:クリスチャン・ベイル  ヒース・レジャー アーロン・エッカート
   ゲイリー・オールドマン マイケル・ケイン モーガン・フリーマン 他


あらすじ<映画ONLINE参照>

ゴッサムシティでは、バットマンとゴードン警部補が手を組み、
日々の犯罪に立ち向かっていた。
だが、白塗りの顔に裂けた口の“ジョーカー”と名乗る正体不明の男が
闇の世界で頭角を現わし、バットマンを嘲笑うかのごとく次々と凶悪事件を
引き起こしていく。
そんな中、新しく赴任した地方検事のハービー・デントは正義感に燃え、
バットマンとも協力して犯罪の一掃を強力に進めていく。
それでも凶行の手を緩めず街を混乱に陥れるジョーカーは、
いよいよバットマンたちを窮地に追い込むための謀略を開始するのだった。

※以下からネタバレ必須です。※
■2009.08.17(月) 本日の一言■

さてさて。観たい新作映画はあれども、
なーんで!我が家の近所の映画館はことごとく、
日本語吹き替え版ばかりで上映するのか?
かといって、わざわざ都心まで字幕版を観に行く気力もなく・・。(--)

というわけで、本日も私のDVD棚から一つまみレビューをお送りする。
本日のお題は昨年の今頃に公開されたバットマンの続編、『ダークナイト』である。

もう言わずと知れた、映画好きの間でも大絶賛!映画であった。
しかしそれは主人公であるバットマンそのものよりも、

私は好きだぞ!バットマン!(^▽^) バットマンのおかげでクリスチャン・ベイルの格好良さがわかったくらいだ。(笑)
329605_01_03_02.jpg

やはりこの映画を撮り終えた直後に薬物中毒で急死したヒース・レジャーの演じる
ジョーカーの怪演ぶりが、観客の心を射止めたことが大きなヒットに
つながったのではないか・・と、誰もが思っているのではないだろうか。

darkknight018.jpg

それが証拠に前作の『バットマン・ビギンズ』は渡辺謙が熱演していたわりには、
大ヒットにはつながっていなかったように思う。

これはこれで私は好きだったんだけどねぇ。・・
321232view005.jpg

故にこの『ダークナイト』は主人公のバットマンその人よりも、
ジョーカーという悪者のほうに重点が置かれており、主人公のように見せ場が満載だ。

もう映画の初っ端を飾る、銀行強盗のシーンでジョーカーはバットマンの敵ながら、
今までのアンチ役にはなかった、凄まじいまでの尋常さや異彩を放って登場する。

darkknight003.jpg

初見の時、もうこの時点で私はけっこうイヤな汗を手にいっぱいかいて、
スクリーンに釘付けになっておりましたがな。orz...トホホ

しかしバットマン及びブルース(写真:真ん中)には
多少、ご老齢にもかかわらず力強いサポートメンバーがおり。
写真左:ブルースが幼少の頃からの執事アルフレッド(マイケル・ケイン)に、
写真右:バットマンの武器開発主任?ルシウス(モーガン・フリーマン)が、助演しており

darkknight012.jpg

ジョーカーという異様な犯罪者がみせる、残忍な殺しや犯罪のシーンを
和らげてくれるには、ピッタリ!な演技を見せていて、
またそれにプラスして彼らの中にいるときに時折見せる、
クリスチャン・ベイルもといバットマン、もとい(笑)ブルースの笑みも
なかなか!おいしいシーンなのである。(^m^)グフフフフ。

で、ついでにブルースがバットマンになったらなったで、
補佐する人間が万全?!におりまして、
右はおなじみのゴートン警部補(ゲイリー・オールドマン:名助演俳優ですな。)。
左にバットマンでは新顔のハービー・デント検事(アーロン・エッカート)。

darkknight013.jpg

この正義感に燃えるハービー・デント検事が、『ダークナイト』の大きな鍵を握っており、
彼はブルースの幼馴なじみで元恋人のレイチェルの、現在の彼氏なのである。

いやはや・・レイチェル・・モテモテですな。熱い視線??をふたりからもらって!
どちらも好きな俳優だけに羨ましい。ハハハハ(^^;;)←オイオイ。

darkknight009.jpg

・・それはおいといて・・

物語はバットマンの存在に手をやいていたマフィア軍団が、
会談場所に姿を現したジョーカーへバットマンの殺しを依頼したことから、
バットマン側につき大量のマフィアを裁いていた、ハービー・デント検事を筆頭に、
警察本部長や女判事までもが、ジョーカーの標的とされるわけである。

darkknight014.jpg

まぁここでも(ブルース主催、ハービーを応援するパーティ会場とでもいいましょうか)
ジョーカーの登場は鮮烈だ。((((T-T) )))クワバラ・・クワバラ

darkknight015.jpg

豪華な客人の中で、白塗りメイクはやはり目立つ。
刃物をふりまわし、表情をめまぐるしく変え、スキップをし(--;;)
チッチッチッと舌を鳴らしたり、と、もうヒース・レジャーの演技、イヤイヤ、
もといジョーカーの独壇場なのである。

darkknight016.jpg

だからこう正義の味方バットマンが登場しても、

darkknight017.jpg

全体的に黒づくめのコスチュームのせいもあるし(笑)
顔はお面・・いや、マスクで隠されている効果もあるのか・・
地味目の固い武術が目についてしまう。

このシーンだって一番手前で、大きくバットマンは映っているのに、
えらい地味だなぁ・・と思うでしょ?
とにかくジョーカーに比べて登場的にも行動的にもかなり負けているんだよねぇ。
しかし本来、ヒーローというのは地味な作業の積み重ねなのかもしれない。

あぁ~~孤独なバットマン!
そんなところが女心をくすぐる!(^▽^)私はキミが大好きだよん。(笑)

darkknight019.jpg

だからレイチェルもハービー・デント検事と結婚することを決意しつつ
ブルースとキスぐらいは交わしてしまったりするんだろうねぇ。

ハーイハイハイ・・やっていてくださいよ。ε~( ̄、 ̄;)ゞフー

darkknight020.jpg

このあとブルースは自分こそがレイチェルに本当に愛されているんだ、と
思い込んでしまうのだから、罪作りな女といえば女だ。(^^;)
しかしこんな息抜きシーンも怒涛の後半への食前酒!といったところだ。

後半に入ると、
ジョーカーに仲間がいるはずでもないのに、
警察に勤めている人間の中でも、後ろめたい罪を重ねていた者を利用して、
レイチェルとハービー・デント検事を簡単に拉致することに成功するが・・

darkknight024.jpg

力ぞえのある仲間持ち、正義であるはずのバットマンの行動はいつでも後手ゆえに・・
レイチェルを亡くし、ハービー・デント検事を失意のドン底へ叩き込み、(TT)
そしてジョーカーからの怒りへの誘惑も阻止できず・・(--)ウーム。

darkknight028.jpg


あぁ・・そしてこのシーンでもジョーカー様 ご言い分のオンパレード。

darkknight029.jpg

しかしねぇ、この演技も初見こそは迫力があって凄いな!と、
見入ったのだけれども・・
4回目の鑑賞になってくると見慣れてきて、
ヒース・レジャーがジョーカーを演技するときのクセやら、
演出や写すときのカメラワークがいつも同じだなぁ・・などが
目について飽きてしまう時があるのだ。(--)

スミマセン・・偉そうに言ってるな・・と自分でも思うのですがぁ・・
でも事実なんです。ハイ。orz…ヘーコラ

ハッキリ言えば!ちょっと監督!あんた、
この『ダークナイト』はあまりにヒース・レジャーのジョーカーの演技に、
おんぶに抱っこしすぎているんじゃない?と、言えばいいか・・。

また、そういったアラが見え始めると次に感じることは、
やはりアメリカンコミック特有の人間の行動の限界と時間軸の無理さ。
こう1人の悪人が起こす行動にしては次元が大きすぎるということを
ハタ!と感じることがあるのだ。

たとえば下の写真のように一瞬にして病院が爆破された瞬間とか・・

darkknight031.jpg

次に続く、大勢の乗客の乗ったフェリーに爆薬がつめこまれている設定を観た時、
ジョーカーによほどの熱烈な信奉者がいない限り、
1人きりでは、ここまではやれないだろう( ̄□ ̄;)という、
映画から引き離されるような、どうしようもない現実感が
自分に落ちてくるのを感じずにはいられないのだ。

それでも、とうとうバッドマンから印籠を渡されるかのように
宙吊りにされ、どうしてお前(バットマン)が俺を捕まえられないか・・
を語るジョーカーや、それを苦悶の表情で聞くバッドマンのこのシーンは
セリフは意味深で、見ごたえがあるし・・

darkknight032.jpg

あんなに颯爽として正義感に燃えていた、
ハービー・デント検事の哀しい最期も(w_-; ウゥ・・ と来るものがある。

darkknight034.jpg

正義を貫くのって、映画で語られるまでもなく難しい。
あまり正義・・正義・・と叫び振り回しだすと、それはそれで危険な代物だし
世間との兼ね合いも、どうしたって出てくるだろうしねぇ。(--)

まぁ、とにかく人間が好きな感情がテンコ盛りである。
ハラハラ、ドキドキ、怖い!怖い!
そして、最後はなんとも切なくやるせない味わいと
諦めない感情まで含まれた、アクションSF映画である。

これだけいろんな感情が1つの映画で味わえれば、
大ヒットするのも当然だろうな・・と
今回、久しぶりに鑑賞してつくづく思った作品。

普段、映画なんぞ まったく興味はないよ・・という人と観ても
間違いなくこの作品には巻き込まれていくと思う。

たいくつな休日に観るにはもってこい!の映画だ。
もうこれは、強くお薦めできますな。

では最後に宣伝。


ダークナイト 特別版 [DVD]

ダークナイト 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



nice!(5)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 5

コメント 6

まなてぃ

komoさん、ご訪問&niceどうもありがとうございました。(^^)
by まなてぃ (2009-08-18 21:23) 

まなてぃ

nobuaki4091さんご訪問&niceありがとうございました。
by まなてぃ (2009-08-20 09:51) 

まなてぃ

NOBUさん、ご訪問&niceどうもありがとうございました。(^^)
by まなてぃ (2009-08-21 22:58) 

まなてぃ

km.soraさん。はじめまして。nice&ご訪問ありがとうございました。
これからもよろしくです。(^^)/

by まなてぃ (2009-08-25 21:34) 

流星☆彡

どの作品のを読もうかなぁ?!・・・で 特に理由がある訳ではなく、こちらに おじゃましました。(^^)/

ヒース・レジャーが素晴らしかったのは疑いの余地ないんですけど、そのキャスティングの反動か(?)“こっち”まで手が回らなかったって結果か、レイチェル役の女優が 全然 魅力的でなくてぇ~(A*Д*;)/ ハービー・デントが“あんなに心を奪われ”人生の全てを変えてしまふよ~な…運命の女☆って 全然 感じられなかったのダ。私的には、それだけが つくづく残念でしたわ。 ゞ( ̄∇ ̄)ヲイヲイ

アメリカ人にとっての「正義」と「HERO」って、日本人には理解しかねるくらい重要なKeyFactorと言われてますよね。
笑い話ネタで読んだんですけど、沈みゆくタイタニック号乗船客♂に救命胴衣を諦めさせるのに(←架空の初期設定です)どう言ったら その国民性に訴えかけて効果的か!?って設問で、国民性ごとに心を惹く台詞が挙げられてて…
日本人には・・・「みんな そうしてますよ!」←迎合性を尊び 周りと違った行動をとることを避ける気質が強いから!
英国人には…「あなたは紳士と呼ばれたくないんですか!?」←一番に価値を置くところが“これ”
で。アメリカ人には・・・「あなたはHEROになりたくないんですか!?」←が 一番 効く・・・んですと!
↑ 分かりやすく すんなり納得いく解釈ですよね。^m^ アメリカンコミックって、とにかく この真髄を突いてるストーリーで 長年アメリカ国民の人気を奪ってきたと思ふ。そんな中で、ジョーカーの意味深なセリフとか、近年の 『スパイダーマン』3部作での 地道に悩むHERO像とか、日本人にも馴染みやすい描写を入れてくれると、大いに感情移入して楽しめる映画になりますよね♪ “なんとも 切なく やるせない”←「切ない」「やるせない」って意味の英単語は無いんですって!日本人的な感傷と言うべき「感情」みたいです。。。
by 流星☆彡 (2009-09-12 14:38) 

まなてぃ

流星☆彡さん、nice&コメント&ご訪問、どうもありがとう。(^^)
今回のコメント!はとくに楽しく読ませてもらいました。

まずは
>レイチェル役の女優が 全然 魅力的でなくてぇ~(A*Д*;)/ ハービー・デントが“あんなに心を奪われ”人生の全てを変えてしまふよ~な…運命の女☆って 全然 感じられなかったのダ。私的には、それだけが つくづく残念でしたわ。 ゞ( ̄∇ ̄)ヲイヲイ

(^m^)フフフフ・・実は・・私もそう思いました。(笑)
女優がイケてないなぁああ。。と。 
いい女優を連れてくる予算がなかったのかなぁ・・とか
いろいろと下世話なことを考えましたね。

だって、男性陣の俳優だけで、そうとうギャラを払っている感じがしますもんねぇ。
クリスにヒースにモーガン・フリーマン、それにゲイリー・オールドマンも
決して安いギャラではないような気が・・大汗。(笑)

>英国人には…「あなたは紳士と呼ばれたくないんですか!?」←一番に価値を置くところが“これ”
>で。アメリカ人には・・・「あなたはHEROになりたくないんですか!?」←が 一番 効く・・・んですと!

は楽しく読みました。
英国人の紳士と呼ばれたくないんですか・・というのは、私としては
(日本人は)共鳴できるところが、あると思うのですが、
アメリカ人のHERO!になりたくないんですか?というのは、
え・・HEROですか・・勘弁してください。m(*- -*)mと、
日本人は思うような気がしますねぇ。(笑)
どうも紳士は身近な感じがあるのですが、HERO!(◎◎)となると
なんかものすごく!特別な存在!という感じがするのですよ荷が重そうだぁ。(笑)

>”←「切ない」「やるせない」って意味の英単語は無いんですって!日本人的な感傷と言うべき「感情」みたいです。。。

な!なるほど・・ないんですか!けっこうコレも驚きでしたね。
なぜなら、ハリウッド映画の名画には、必須アイテムのように、
この『せつない』とか『やるせない』がまぜこんであるような気がするのに、
それを表現する言葉がないなんて、なんと不思議なんだ!とね。(笑)

というわけで、楽しいコメントありがとうございました。
またそちらにも遊びにいきたいと思っております。
どーぞよろしくです。(^^)/
by まなてぃ (2009-09-13 20:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。