レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― [映画感想 ら行]
映画タイトル:レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
初公開年月 :2009.04.10
監督:ジョン・ウー
脚本:ジョン・ウー チャン・カン コー・ジェン
出演:トニー・レオン 金城武 チャン・フォンイー チャン・チェン 中村獅童 他
■2009.04.16(木) 本日の一言■
さて、ただいま絶賛?上映中の『レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―』を
今週の火曜日(4/14)に見にいってきた。遅ればせながらレビューを上げることにする。
実は、私には、ぜひ!完全映画化してもらいたい小説が4つある。
1つめは『ロード・オブ・ザ・リング』
(これは言わずとしれた有名な映画になりました。できも素晴らしく!満足でした。)
2つめは『源氏物語』(これも映画になりました。泣きたいほどの酷い映画で
私を打ちのめした。orz…
この物語は日本の文化!いつかこれぞ!というのを作って欲しい・・と願うばかり。)
3つめは『モンテ・クリスト伯』
(TVドラマにもなりました。映画になりました。
しかし、おいおい・・その結末はいくらなんでもという小説とはかけ離れたシーンに、
私は倒れそうになりました。誰か物語そのままに!完全映画化を望みたい。涙)
そして4つめが、何を隠そう(笑)この『三国志』なのである。
まぁ、数々いろんな人たちが『三国志』をアニメにしたり、ドラマにしたり、
映画にしたり、日本では人形劇まで!(@@)(でもけっこう出来は良かった!)
そして長編小説の中でも、私の大好物!作品である。
なので、この物語の中の1つのクライマックス?である『赤壁の戦い』が映画化される
ということを知った私は、まぁ完全映画化!というわけではないけれども、しかし
どんな映画になるのか、とても楽しみであったし、ブログでもたびたび申し上げて
恐縮なのだけれども、大好物!俳優トニー・レオン(^-^*)フフフフ・・・が、
三国志でも私の贔屓役である周瑜でが出演!することもあり、表の顔は心静かに・・
けれども内心は狂喜乱舞したいほど、この映画を心待ちにしていたのだ。
Part1も、もちろん観にいった。レビューをブログに上げたいと思いつつ、
体調不良で書けなかった。(ーー)
いろんな人の感想を読んだが、私はそんなに悪い出来ではないと感じた。
ようは尻切れのようなエンディングでも、Part2がある映画なら、
当然これもアリだと思ったし、ようは楽しめた、ということである。
問題は物語のクライマックスに入る後編の敵方曹操軍の船を豪華絢爛に火責めにする
ところなどをどーするのか?やら、こみいった人間関係などをどう描くのか?
エンディングは? 曹操の敗戦ぶりをどう描くのぉ!と気になり・・そしてPart2を
観にいったのだ。
ちなみに・・
今回の映画では敗戦大将になる、魏の国、悪役曹操だが、私は曹操が大好き!
綺麗ごとを並べる劉備なんぞよりずっと人間らしくていい!と思う。
では・・前置きはこのくらいにして(アァ・・長い前置き・・短くできない・・己に涙)
まずは、あらすじから。<映画ONLINE参照>
80万の曹操軍をわずか5万で迎え撃つ劉備・孫権連合軍は、
軍師・孔明の知略と指揮官・周瑜の活躍でどうにか撃退に成功する。
思わぬ大敗にも依然圧倒的な勢力を誇る曹操は、2000隻の戦艦を率いて赤壁へと進軍する。
そんな中、曹操軍には疫病が蔓延してしまうが、非情な曹操は死体を船に積み、
連合軍のいる対岸へと流す。
これにより連合軍にも疫病が拡がり、ついに劉備は自軍の兵と民のため撤退を決断する。
ただひとり戦地に残り、周瑜とともに戦う道を選んだ孔明だったが、
劉備軍が持ち帰ったことで生じた矢の不足の責めを問われてしまう。
すると孔明は、周瑜に3日で10万本の矢を調達してみせると宣言するのだったが…。
★以下からネタばれあり!
今回のこの、『レッドクリフ』の主役といえば、
左、呉の軍師:周瑜(トニー・レオン)(^▽^*)
右 蜀の軍師:孔明(金城武)
Part1では二人が敵国、魏と戦わんがために呉&蜀の同盟を結び、
琴を互いに弾きあったり・・(^^;)語りあい、
知略を出し合って、甘くない!軍師同志の友情を結び合っている、ご様子。
そして左見まして、周瑜の仕える呉の君主、孫権(チャン・チェン)
(孫権もなかなかいいんだよ。ウン!)
そして右に孔明の仕える未来の蜀の君主、劉備玄徳・・
(いや・・別に劉備が嫌いだからこの大きさなんではなくて、この大きさの写真しか
なかったんですよ。ハイ。)
次に蜀の言わずとしれた名!三武将。
右から張飛、超雲、関羽がいるものだから、
呉も何か、この3人に負けぬものを出さねば!とか、
ムサイ男衆の中にさく華!があれば!と・・思ったか・・思わぬか・・・で
監督が用意したのが
この二人(現実にどちらも存在はしていたが・・)。
左に孫権のおん妹君の尚香、右に周瑜の妻、小喬 どちらも趣の違う美女ぞろい。
これらの智将、猛将&美女!に孤り奮闘しているとしか、映画上では見えなかった
敵軍の将!曹操。
悪役だから仕方ないにせよ・・彼の愚行ばかりが、
クローズアップされていて、ちょっと悲しかったり。(TT)
で、前半から中盤にかけては、呉の『赤壁の戦い』にいたるまでの布石が描かれる。
まずは孫権の妹、尚香が曹操軍に乗り込み、敵方の情報を集めたり(^^;;)
曹操軍のこの純朴そうな青年兵との安直な友情なども描かれ・・
次に孔明の3日間で10万本の矢を集める!という逸話が登場。
で、
こう改めて映像でみたからと言って「ホォオオ」と感心するところは
特になかったけれども・・・(あの逸話は初めて見るから聞くから驚くことがあって
知っているとありがたみが薄くなる。)金城武の孔明はPart1から引き続いて、
トボけた感じがある。前半の、小さな笑い&息抜きを与えてくれた。
次に、これだ!という写真はないのだが、
周瑜が魏側に寝返った水軍の将、二人をイッキに片付ける計略で、
魏の使いとして周瑜ともとへやってくる友人と酒を酌み交わし、
酔ったふりをするというシーンがあるのだけれども、
酔った演技はトニー・レオンの昔よく演じたヘタレ男の顔が見れ、
また次に軍師、周瑜としてのキリリ顔が見れて、なかなかファンとしては嬉しく。
そして、ここまで呉に花をもたせちゃいますか?(@@)で
周瑜の奥様、小喬が「私にも何かできるのでは・・・・」的な状態で、
身重のくせに敵軍へ単身で乗り込んじゃったり。(^^;;;)オイ!オイ!オイ!オイ!
まぁいろいろと、呉の強い結束力!が、
これでもか!これでもか!と流れ、
そして、いよいよ最終決戦!
孔明さんの合図で、強風が吹き・・
火だぁああああああ!
火を放てぇええええ!
うぉおおおおおお!(@@)
出るわ!出るわ!!劉備軍の三武将。
今まで呉の格好よさばかりが際立っていて、出番がなかったから、
ものすごい張り切りぶり!としか見えない活躍をし!(^^;;)
(同じ写真を2度も使ってすみません。汗)
なら、まだまだ、こっちも負けないぜ!といわんばかりに
呉の君主、孫権までもが周瑜と共に戦場へと参上だぁ!
もうヒーロー一斉に戦場に勢ぞろい。
(まるで『呉(ゴ)レンジャー』でも見ているの?と錯覚するほど
まず現実の戦ではあり得ぬ設定と大物キャスティング!に満腹!!!
たいてい、現実のお偉いさんたちというのは、
安全なところにいて、戦況を見守るのが常であるけれども、
この映画ではそういう猛将を必要とはしていないし、
そんなものは映画として観ていてつまらないから、
監督としてもいらないのだろう。
そしてまた
この時代の女に、戦場という場のドラマは必要かなぁ・・?と思ったり。
(見せ場が必要だからというのは、ものすごくわかるんだけどね。)
友情が戦地で死によって別れてゆかなければいけない・・というのも
映画上では見飽きたような気がする。
この曹操軍の純朴な青年兵が尚香と友情を交わしたときから、
なーんとなくこうなる運命であることに、察知がついて
どうなんだろうなぁ・・コレ・・と、ちょっと白々しい気分にもなったし・・
アァ・・そーして、またここにも女の運命が・・・・
あーだこうだと、これも論評し言いたい反面、
この周瑜(トニー・レオン)の表情を大画面で観てしまうと
評価が甘くなってしまう。トホホ
ファンとは愚かなものなり。(^^;;)
しかし次のシーンは厳しくいくぞ!
こうまで大敗戦に突き落とされた魏の将、曹操を目の前にしておきながら、
(おまけに、かなりの至近距離で見つめ合っていた?とすら私には見えた。(汗))
「勝者はいない!」と叫ぶ呉の方々には、わたしゃ思わず画面に向かって
おーい!それって!あまりに綺麗ごとすぎじゃない?そりゃないでしょう。(--)
と心の中で思いっきり言ったことを明記しておきたい。
いっそのこと曹操の首をとろうと呉の兵士たちが彼を追いまわし、
曹操が必死に馬にまたがり凄まじい形相で敗走してくれるほうが、
私はずっと、リアル感があって、納得がいったような気がする。
あとはもう、グダグダである。
曹操軍を火責めにし勝利!!したせいで、この映画は力尽きてしまったのか?
次のシーンには、友情を確認しあう、周瑜と孔明。
お空には虹がかかり・・・・・孔明は馬を周瑜夫妻からもらいうけ
去ってゆく孔明・・・それを微笑で見送る周瑜夫妻。
・・・・・そうですか。・・・・・・・そうきますか。(--)フツフツフツフツ(怒りの音)
はっきり言う!この映画決してつまらん映画ではないのだ。
知将の計略も短い時間の中でうまくまとめてあった。
戦場のシーンはワクワクした。、火の使いかたもうまい!
男の格好よさ!女の強さも存分だったし
兵士であるエキストラたちだって、今まで観た、アジア系の戦争映画の中では、
ダントツに統一されてマジメに演じていた。
戦争シーンでも、ニヤニヤ笑いの兵士を、みかけなかったことも、
アジアン系戦争映画にしては、すさまじい!進歩なのだ。
(まぁ・・たまにカメラ目線の兵士や遺体があって、笑いをこらえもしたけどねぇ。)
けれどあえて言う!
この映画のは、あまりにも良い部分と悪い部分の落差が激しくて・・
面白い!面白い!ヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ ランラン! と喜べるシーンと
おら!観客をなめとんのか!( ̄へ  ̄ 凸)と怒りを覚えるシーンとが
対極に、数々とありすぎるのだ。
あまりにもマルッ!と綺麗に格好よくまとめすぎなんだよね、
エンディングで、空に虹がかかっても、友情が軍師の間にあっても・・
戦はい・く・さ!だと・・私なんかは思うのだがぁ。(--)ウン。
どーなんだろうなぁ・・・という気がするのは、私だけ??
面白かった。・・・けれども内容てきに満足か?はまた別なもの・・
ということを認識させてもらったような気がする。
そして私はまた
「誰か監督!『三国志』の完全版を映画で作ってくれぇ!」と
エンドロールを眺めながら、思わずにはいられないのであった。
私もレッドクリフを見ましたが、三国志を読んだことないので^^;そのエピソードは映画を観る前に簡単に読んだくらいでした。キャストは豪華だし、撮影にもきっとお金をかけていて、すごいなあって思うけれど、その割にはツメの甘さ(まなてぃさんのおっしゃるような)を感じちゃったりして、その辺も御愛嬌なのでしょうか?!
特にパートⅡの林志玲の下りはしょーもなさすぎると。
妹君は嫌いじゃないが、そんなに簡単に潜入できるのかと。
と、男の戦にこの女たちのエピソードはそんなに必要なかったんじゃないかなーって思いました。
別に男女差別をしてるわけではないのですが。。。
なのでトニーレオンならトニーを、武なら武を、と特筆化して俳優さんを見たほうが楽しいかなあって思いました^^;私は超雲がよかったです。はは。
by のんたん (2009-05-24 12:39)
のんたんさん、こちらにも、コメントどうもありがとうございました。
>特にパートⅡの林志玲の下りはしょーもなさすぎると。
妹君は嫌いじゃないが、そんなに簡単に潜入できるのかと。
と、男の戦にこの女たちのエピソードはそんなに必要なかったんじゃないかなーって思いました。
別に男女差別をしてるわけではないのですが。。。
というコメントには、深く!ふかーく頷いて読んでしまった。私。ヘヘ
本当に、ねぇ!ちょっとコレ、どうよ!という
女の戦い方!ありかた!だと私は思いましたねぇ。
孫堅の妹なんて、極秘d潜入しているにもかかわらず、
モロ!誰がみても女!という感じで、
もう少しなんとかならんのかなぁ・・と
今おもいだしても、フツフツとした怒り(笑)がおきますね。(笑)
>トニーレオンならトニーを、武なら武を、と特筆化して俳優さんを見たほうが楽しいかなあって思いました^^;
そうですねぇ。トニーは満足でした。
金城くん(っていってもいいよねぇ。(笑))は、まぁまぁでしたかね。
超雲も、もう少し出番があれば・・ときめいたのに・・という感じでした。
で、話はちょっと変わるのですが、
『投名状』(ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武、出演)を
みてきたのですが、私、この映画で初めて、金城武って
泣く演技がうまいんだなぁ・・と感じました。
(以前、のんたんさんが、金城武の泣き顔にやられた!と
書いていたことを思い出しました。)
今までよりも、これからは、金城武も注目していきたいですね。(^^)
by まなてぃ (2009-05-31 23:29)
これは試写状が4枚来て、でも譲る手間に時間を割けず、1回観て、もう1回観る気が起きず、1枚譲り 2枚ムダにしてしまった・・・そんな作品でしたぁ。。。(ーー;)
『三国志』未読=中国の歴史に関して全般的に無知なことが かねてから恥ずかしかった私は・・・三谷幸喜さんの解説とか読むと なかなかにドロドロと人間っぽく面白い筋・展開らしいので、この映画で分かった気になれたら!…なんて気負いで臨んだものだから、人間ドラマは何処に~??!てな作品となりました。前編には こんな肩透かしを食っていたので、ただただトニー・レオンや金城クン(←前編では見せ場が少なく、これも悲しかった!(T_T) )見たさで 今作を鑑賞いたしました☆
そ~言えば。ブログを始めるまで門外漢だった…トニー・レオンや金城武 ひいては香港映画の事を いろいろ教えてくれたのは、貴女だったこと☆思い出しました!おかげさまです~♪ m(__)m
ブログ記事に書きコするのも 超・久しぶりで、でも、なんだかモリモリと読んでしまいましたぁ!(^^ゞ 面白かったデス♪ (^_^)/
by 流星☆彡 (2009-06-27 01:06)
流星☆彡 さん、こちらにもコメント&Niceどうもありがとう。
>これは試写状が4枚来て、
いいですねぇえええええ!4枚ですか!(@@)
私はレッド・クリフはそうとう試写会に応募しまくりましたが、
カスリもしなかったようです。トホホ。
小説の『三国志』はたいへん面白いですねぇ。
と、いっても小説で読むとですね、多くの登場人物がでてきて、
ひじょうに混乱するので、
まずは漫画で読むと良いかもしれないですね。
大筋と登場人物を知るのであれば、横山光輝の『三国志』は
長い!ですが、かなり史実と小説を再現していて、
劉備(三国志の主人公です)の支配する蜀が滅亡するまで
しっかり描かれていてお薦めです。
三谷さんのいうところの
>なかなかにドロドロと人間っぽく面白い筋・展開
も読めるし味わえます。ぜひ時間がとれれば
購入するとお金がかかりますから、漫画喫茶とかねで
お読みになるといいですねぇ。
俳優てきには文句のない作品でしたね。
トニー・レオンも金城武(金城君はうまくなりましたねっ!)も
格好よかった!そして孫権を演じたチャン・チェンも格好よかった!
あとは、台本だけだったのかなぁ。
また流星☆彡さんがブログに復活してきてくれて、
私は嬉しいですね。またそちらにも遊びにいきますねぇ。(^^)
by まなてぃ (2009-06-29 22:24)