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ディファイアンス [映画感想 た行]

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映画タイトル:ディファイアンス
初公開年月 :2009/02/14
監督:エドワード・ズウィック
脚本:クレイトン・フローマン、エドワード・ズウィック
出演:ダニエル・クレイグ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベル

■2009.02.21(土) 本日の一言■

2月18日(水)に映画レディスデー!ということで、2本!の映画を観てきた。
(久しぶりだなぁ!2本も立て続けに映画をみるなんて♪(喜)!)
1本目は、前回のブログでも書いた、ダニエル・グレイク主演の『ディファイアンス』。
2本目は、アンディ・ラウ主演の『三国志』である。

で、まず本日は1本目に観た『ディファイアンス』から感想を上げることにする。

さて、あらすじ。<映画ONLINE参照>

1941年、ドイツ軍に侵攻され、ナチス親衛隊と地元警察によって
ユダヤ人狩りが始まったベラルーシ。
両親を殺されたトゥヴィア、ズシュ、アザエルのビエルスキ兄弟は森の中へ逃げ込み、
生きる手立てを模索していた。
すると彼らの周りにはやがて、逃げ惑っていた同胞のユダヤ人が次々に合流してくるのだった。
またそんな中、トゥヴィアは両親を殺した犯人を突き止め、復讐を果たす。
日に日にユダヤ人が集まり、食料や武器を調達しながら共同体を築いていくトゥヴィアたち。
やがて、彼らは“ビエルスキ・パルチザン(民衆による非正規軍)”を名乗り、
銃を手にドイツ軍への抵抗を始めるのだが…。

それでは感想である。
★以降、ネタバレもありますよ★





さて、ここ最近のダニエル・クレイグの新作!そして大活躍!観たいなと思えば、
当然のことながら007シリーズがメインとなってしまう。
なので、それ以外の作品!でダニエルの格好いい!姿が観たいと思うのであれば、
多少、映画のテーマが重くなってしまっても、それは辛抱しなければいかんだろぉな・・と
覚悟をもって望んだ『ディファイアンス』である。

そう!この作品・・あらすじでもわかるとおり、第二次世界大戦中のドイツ、ナチスが行った
『ユダヤ人狩り』から森へと逃れた1200名のユダヤ人たちが生き抜く物語。

はっきりいって、私は革命!とか、戦争映画とかナチス関連が苦手だ。
まずは、現実にあった!ということが、自分の逃げ場をなくさせる。
映画上は作り物ではあるが、映像に常にある、大勢の人間の激しい緊張感と理不尽さ、
やり切れなさが、自分にのりうつったように苦しくなることはもちろん!(--)
鑑賞中は涙がでるんで、ハンカチが入りようになるし。( ̄-Å)
映画を観終えたあとは、決まって目は泣きはらして、ウサギ目になるは・・(@@)
泣きすぎで頭痛を抱えて自宅へ帰らねばならないのだ。
そんな状態になるなら、観るな!と自分でも思うのだが、鑑賞機会はけっこうある。
やはり好きな俳優がでてたりすると、その苦しい現実をどのように演じるのか見届けたくなり、
ブルーになるのは、百も承知!なのに、ついつい観てしまう戦争映画!なのだ。(--;;)

はっきり言おう!
私はダニエル・グレイクが出てなきゃ!この映画は観なかった!( ̄へ  ̄ 凸

しかし、
その反面でこの映画『ラスト・サムライ』や『ブラッド・ダイヤモンド』を撮影した
エドワード・ズウィックであるということもYahoo映画等々で調べて知った。
彼の映画は、こういった現実の重いテーマをよく扱うのであるが、
現実にこういうことはありえんのじゃないか?といった甘さ、(お客をホッとさせる
エンターティメイント性といえばいいのか・・)も含んでいる作品が多く、
私は『ブラッド・ダイヤモンド』の感想のときには、さんざん、その甘さについて、
なんじゃこりゃぁあ!ブータレたのだ。
けれども
もし今回も、もれなくこの監督がこのエンターティメイント性を打ち出したとすれば、
それによりかかって観てしまえ!という、ずるい気持ちが私にはあった。(^^;)

いかん・・いかん・・また前置きが長くなってきた。というわけで、さっそく感想に入る。

さてさて。そういった、ずるーい気持ちで鑑賞をはじめた『ディファイアンス』ではあるけれど・・

この映画は冒頭から、ユダヤ人狩が横行している緊迫状態から始まる。
両親を殺害されたはものの、床下に隠れていた三男を助け出したビエルスキー兄弟(長男&次男)は
森の奥深くへと逃げ込んだ。
長男トゥヴィアはダニエル・グレイクが演じ、次男をズシュをリーヴ・シュレイバー、
三男アザエルを『リトル・ダンサー』に主演していたジェイミー・ベル(こんなに成長していて
びっくり!)が演じている。
兄弟3人が、この森で生きのびれるかどうか・・ということだけ精一杯であろうはずが、
長男のトゥヴィアは食料を無心しにいった隣人のところで(ユダヤ人ではないが、ユダヤ人を
かくまっている)虐殺をまのがれてきた数名のユダヤ人を引きうけるハメになるのである。
その後、森へと逃れてくるユダヤ人もおり、次第に膨れ上がる同胞たちをやしなうために
時には、徒党を組み、森の近所に暮らす農民たちから食料を略奪し、また両親を殺した
ナチスに加担した、自分と同国の警察官とその家族を復讐に燃えて射殺したり
(このシーンのダニエル・グレイクの姿は、007とオーバーラップしてしまい、
不覚にも少し笑ってしまった。)と、緊迫感のあるシーンが立て続けにあって、
私の手にもおのずと力が入ってしまうのであった。

しかし緊迫感ばかりでは、まずいだろう・・ということで
こうした緊迫の合間に、こう耳に心地のよい響きのあるセリフを
主人公であるダニエル・クレイグに言わせてしまうのだ。
(やはりこういう演出は、監督の心得なのだろう。)

たとえば・・
ユダヤ人同心の仲間割れがおこれば

「生きようとして、死を迎えることは、人間的な生き方だ」

「自由な日々は神から与えられた恩寵である」

「生き抜くことが、われわれの復讐だ」

(ヒャアア!!!格好いいこといいすぎじゃない?(^^;;)
けれども現実はたぶん、こーんな言葉で全員を説得できたかどうかは、
はなはだ私てきには、とても疑問なのだけれども

で、これで1000人近くもいる人間が一斉に納得してしまえる
エンターティメイント性!が、緊迫感を和らげてくれるのだ。

こうして映画全体を見終えたから書けることなのだけれども、
この『ディファイアンス』は緊迫と緩和の緩急のつけかたが
とてもうまく作られているのだ。

緊迫面といえば

ナチス側さえ襲ってこない限り、こちらからは闘いをいどまない道を選んだ長男と
ソ連の部隊に入り、ナチス側に闘いを挑むことで道を開こうとする次男
との確執やら

ドイツ軍の伝令が、捕まり、ユダヤ人たちに囲われて
なぶり殺されてしまう・・それについて、リーダーである長男ダニエル・グレイクも
止めることはしなかった。やら

食料の配給をめぐって、同胞を撃ち殺す

という現実でありえそうな映像の反面に

長男に理解者である女がでてくること、
心もとなかったはずの三男が急成長をとげて疲れ果てた長男を補助しはじめること。

季節がよくなったときに、川で女どもが水浴び!!
(追われているのに、ああも、おおぴっらに!水浴び!!!まずいだろぉオイ!)

そして何より私が、もっとも夢物語だなぁ・・と感じたのは
逃亡の最中に、(ドイツ兵にレイプされ妊娠した)ユダヤ女性があの飢餓状態で
出産したこと。これに目をつぶるとしても、その赤ん坊を連れて全員が逃亡劇を
続けるというエンターティメント性!(@@)

まぁ・・いいんだよ・・赤ん坊が足手まといだ!と言って、
殺されるシーンがスクリーンに流れるよりは、気持ちは楽だった!
けれども、そんなことが可能なのか?
いつ泣くかしれない赤ん坊を連れて逃走?
母乳はどーすんじゃい!あの飢餓状態で出るんかぁ??

映画の冒頭で書かれた字幕。 真実の物語・・・という言葉に
おんぶにだっこして、ちょっと綺麗ごとのやりすぎなんでなーい?

私はエンターティメント性に救われながら首が傾くのが止められなかった。(--)

そして最後の極めつけは、ドイツ軍の空爆に合い、逃げた末に囲まれ
絶体絶命!のピンチにユダヤ人たちがなったときに、
ソ連軍の部隊に入っていた次男が、確執のある長男&ユダヤ人たちを救いに
武器をもってあらわれ、もうヒーローのごとく、

ダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!!!!!!!!と
銃をぶちはなし、手投げ弾を投げ! 一人でほぼ百人力!
あっ!というまに戦車を持つドイツ兵を倒してしまうのである。

こ・・これは・・いくらなんでもo(@.@)o やりすぎのできすぎ!でないの!!

呆然とする私の前で、兄弟は抱き合い!!!(@@)
和解をし、

共にこの後、逃亡を続け
生き抜いたぁ・・
という字幕。

あぁああああ・・・・・そうですか・・(--)

素晴らしい??エンターティメント性のおかげで私は涙も流さず
呆然とエンディングロールを眺めたのでございましたよ。(^^;;)

まぁね・・映画というのはエンターティメント性がなくて
事実ばっかり、おしならべても、ちぃーとも面白いものが
できてこないんだということは、百も承知だし、
今回は監督の名前から、エンターティメント性に救われて、
ナチスものでも楽に観れるかも・・観てもいいかな・・
なーんてことを考えていたことも私は認める!

しかし、あり得ない綺麗ごとのやりすぎはいかんのだ!
やさしい香水の匂いは少しでよいのと同じだと思う。

救いは、007以外のダニエル・グレイクが観れたこと。
心弱き男の部分の演技は、私的にはとても!おいしく!(^^)v
銃を構えるところいがいは007をすっかり忘れてみることができて
ファンとしては満足!だったこと。
そして
思わぬところで『リトル・ダンサー』の主演のジェイミー・ベルの
成長がおがめたこと。うまい!大人の俳優になっていて
嬉しかったこと。かな。(^^)


こういうユダヤ人たちの事実も昔あったのだということを
やさしく?語った映画という感じだ。
レディス・デーで観たのだから、これはこれで良い映画だったんだろぉなぁ。
ダニエル観れたし・・ブツブツ また同じことをいってる・・

では本日はこれにて。

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