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ターミネーター2 特別編 [映画感想 た行]

ターミネーター2 特別編

ターミネーター2 特別編

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2004/06/25
  • メディア: DVD

映画タイトル:ターミネーター2 特別編
初公開年月 :映画館では特別編は未公開
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー リンダ・ハミルトン
   エドワード・ファーロング ロバート・パトリック
   マイケル・ビーン 他

■2007.2.17(土) 本日の一言■

先週の土曜日、久しぶりに友人Mと飲み&DVD鑑賞をするために、まずデパ地下で
おいしーものをたくさん買って麦焼酎も買い、車に全部の荷物を乗せたあと、
TUTAYAにでかけて、各自が観たいDVDを一本ずつチョイスすることになった。
店の中をひととおりまわりながら、私が選んだ作品は『ターミネータ2 特別編』。
なぜこの作品を選んだかといわれれば、私と友人は本日は飲むだろう。となると、
ある程度、話の筋がわかっている作品で、なおかつ目新しさもあるものが
良いと思ったのだ。
友人Mは中国映画『LOVERS』をチョイスしてきた。

ということで、『懐かしの映画DVD鑑賞with麦焼酎会』
(面子は友人と私の二人だけ(^^;;)
『ターミネータ2 特別編』の感想をアップすることにする。

---あらすじは映画ON LINE 参照---

未来で繰り広げられている人類VS機械の果てしない闘いのさなか
機械軍は人類のリーダーであるジョン・コナーを歴史から消すべく1984年のロスへ
冷徹無比の殺人機ターミネーター(シュワルツェネッガー)を送り込む。
目的は、いずれジョンを産むことになるサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)の抹殺。
サラ・コーナーは未来戦士カイル・リース(マイケル・ビーン)の死とひきかえに守られ、
ターミネーターを倒し生きのび、彼との間に出来た子供を出産する。
この子供こそ対機械戦争の人間側のリーダーとなる者と確信したサラは、息子にジョンと
名づけて戦士として育てていた。
しかし、その矢先、サラは精神異常とされ警察の州立精神病院に収監される。
そんな中、ジョン(エドワード・ファーロング)がまだ少年の頃の1994年に、
今度は全く異なる目的を持った2体のターミネーターが出現。
うちの一体は以前、サラを襲ったターーミネーター(シュワルツェネッガー)で
ジョンの命を守る任務を抱えていた。もう一体の敵対する機械軍から送り込まれた
新型ターミネーターは特殊金属で作られ変幻自在のT1000(ロバート・パトリック)。
2体のターミネーターはジョンの生命をかけて闘うことになるのだが・・

それでは感想である。
★以降、ネタバレもありますよ★

映画好きの人で80年代から90年代がまさに青春だった人であるならば、
今更でしょう・・というほど有名な『ターミネータ2』を久しぶりに観ることに。
とはいっても、今回、鑑賞したのは『ターミネータ2 特別編』である。
さて・・この特別編のオオモトとなる『ターミネーター2』は91年に公開され、
その前の作品『ターミネーター』は84年に公開された。84年に公開された時は
さすがに私も高校生で、そうそう映画館に通うような生活ができなかったので、
レンタルビデオでの鑑賞であった。カイル・リースやサラ・コーナーの格好良さも
さることながら、燃えさかる炎の中から骨ぐみだけの姿で、カシャカシャと音をたてて
出てくるターミネーターにテレビ画面の前とはいえ、私はひっくりかえるほどの衝撃を
受けたものだった。そして「あぁああ!何故にこの映画を映画館でみなかったのか!」と
歯噛みをしたこともよく覚えている。それだけに91年に『ターミネーター2』が
公開されるという情報を知ったときは、今度こそは映画館で観るのだ・・と決意して(笑)
観にいったのだった。そしてあれから・・16年!特別編がでたことも知らずに、
ここまできてしまった。(^^;;)
今回の特別編を観て何が嬉しかったといえば、91年に公開で観た『ターミネーター2』で
感じていた私の不満部分のほとんどを解消してくれたことだった。
なによりカイル・リースとサラ・コーナーが幻とはいえど、息子の危機について語る
部分は嬉しかった。このシーンが入ることにより、今まで比較的おとなしく病院に収監され
ていたサラが突然、病院内で行動を起こすことも理解がいくようになった気がする。
またその反面でオリジナル以上に、このサラの抱える精神状態ギリギリ感(暗さと言えば
いいのか・・)が増大されたような感じもいなめない。オリジナル版で充分すぎるくらい
暗~い表情はみてきたので、これ以上みなくてもよかったかな・・感がある。( ̄ー ̄;
さて次に肝心かなめのターミネーターについての追加シーンについてだが、
内臓されているチップについての詳しい実像が語られるところは、なかなかの見ごたえが
ある。T-800(シュワルツェネッガー)の頭がメスで切られ、皮をむいた先にある金属の骨と
その奥にある蓋を開けると、まるで板チョコのようなチップがあらわれるのだ。
オリジナル版でも、後にこれを破壊する・・という使命が発生することになるのだが、
実際どのようなモノなのか、はっきりと映像でみせられなかった分だけ、
こう自分の頭の中でチップなるモノを想像するしかなかったのだが、特別版では、
その形が映像としてはっきり示され、実感がわいてくると思う。
チップを抜かれたT-800が身動き一つとれないガラクタのような姿を見るのは、
妙な悲しさとおかしさを感じた。
一方、息子を守りにきてくれたT-800のチップとはいえ、今すぐに破壊しようと
焦る母、サラと感情だけで動かずそれを静止させる息子ジョンのカリスマ性が、
かいま観れたのはポイントが高い。私はこのシーンでは、自分の心の中で湧き上がる、
フッ笑いを抑えることができなかった。
気分は「そうそうガンバレ・・あんたは、世界を救う戦士のリーダーになるんだものねぇ
・・おばちゃんは応援しているよ」なのである。( ̄ー ̄)フッ・・フフフフ
またもう一方、敵方のターミネーターT-1000(ロバート・パトリック)の追加シーンも
見所は多い。もともとオリジナル版のほうでも、このT-1000のCG処理については、
絶賛されていた。しかし、オリジナルで新型とされるT-1000が何故あぁも呆気なく
旧型のT-800に倒されてしまったか?の疑問の部分を解消するかのように、
今回はT-1000の機能異変の経緯が描かれており、かゆいところに手の届くような
配慮ぶりである。
また私はあまり気づかなかったのだが、友人にいわせると、少し長めになっていた
カーチェイスのシーン、ヘリコプターのシーンも特別版ではCG処理があまり使われて
いなかったようだ。それ故に妙に生々しく、「今の映画だと思いっきりCG!CG!CG!
どうだ!CG処理の映画だけれど、この頃はCG処理の価格が高かったのか、重要な部分に
必要なだけのCGをかけていたような気がする」といった感想をもったようだ。

ようは正直、私たちは「『特別版』『特別版』といったって、ダラダラ長くなって、
不要なシーンが満載なんじゃないのぉ?」と思ってナメテ鑑賞を開始したのだが、
鑑賞中、私も友人も画面にチャチャをいれずに夢中になって、かって何度も観た
『ターミネーター2』プラスα(特別編)を観ていたのだ。
私は91年に映画館で公開された『ターミネーター2』よりも
『ターミネーター2特別編』の方がおもしろかった。
まだ『ターミネーター2』自体を観た事がない人がいるとしたならDVDで『特別編』を
探して観た方がいいよ・・と、きっと薦めてしまうだろう。

次に俳優の感想。

まずはT-800旧型ターミネーターを演じたアーノルド・シュワルツェネッガー。
『ターミネーター』を演じたときほどの衝撃は、今回の作品では感じられない。
演技のお株は完全に新型ターミネーターT-1000を演じたロバート・パトリックに
とられてしまった感じがある。
しかし、それでも物語の進行上、涙涙の最後のシーンはシュワルツェネッガーの
演じるT-800の為のモノだと思う。溶鉱炉の燃え盛る炎の中へ最後に沈む親指は
忘れがたい。脚本と演出に助けられて、私にとってシュワルツェネッガーが
出た映画の上位にどうしてもきてしまう・・のは困ったモノである。(笑)

次、無表情、直角走り、人差し指を立てて横にふりながら
「チッ、チッ、チッ」というような素振りを見せる、新型ターミネーターT-1000を
演じたロバート・パトリック。セリフは、ほとんどなく上目遣いで走って
追いかけているだけなのに、存在感はバッチリである。何度もみているのに
やっぱり怖かった。CGと演技の合成あんばいが丁度よいのである。
他の役で、どんな演技をしているのか見てみたいと思ってはいるのだが
この作品以降、あまり姿をみない。どうしているのだろう・・

次、サラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトン。
『ターミネーター1』の役どころでは、たくましい女性という感じを演じて
好感があったのだが、今回の『ターミネーター2』のサラは、ひたすら鬼気迫り
感情的な女性の演技がメインになってしまい、見所は強い母のアクション
といったところだろう。この作品以降、彼女もまた観なくなった。
いま、どうしてるのだろう・・何か映画でも出てるのか??

次、将来の機械戦争の人間側の指導者になるジョン・コナーを演じた
エドワード・ファーロング。
今の彼の落ちぶれた状態を知っているだけに・・この頃の賢い少年の演技ぶりが
懐かしい。初めて『ターミネーター2』を友人と観たとき、彼についての演技の感想は
子供のくせにニヒル(死語ですかね・・)な笑いをする子だよねぇ。と言い合ったのを
思い出す。あまり演技をしているような感じではなく自然体にジョンになっている。
いい形で成長して良い俳優になって欲しかったけれど、子役で一発!大きくあたると
そのあと、あまり続かなくなってしまうものなのか・・
立ち直ってよい映画に出て欲しいモノである。

最後に映画の全体的な感想を書いておこう。

この記事の前半は映像の感想がメインになったので、全体の感想では、
物語の感想について書いておく。
過去に『ターミネーター2』を観たとき、そして16年たって現在、『特別編』を
観終えて感じたことに変化はなかった。もちろん『特別編』のほうが物語の細かい
シーンについて見せてもらえて、納得感やお得感はとてもアップしたけれども、
この映画から、私の心の中にいつまでも変わらず尾をひいて残るのモノは「父性」である。
未来のジョン・コナーからの指令で過去の少年であるジョンを守るべくして
あらわれたターミネーターT-800でしかないのだが、サラの手の届かない場所で
ジョンを常に守る姿は、やはり父以外の何者でもないような気が私はするのだ。
それだけに溶鉱炉へ別れの言葉もなく消えてゆく、その姿は悲しい。(TT)
親指がバチバチと音をたて炎の中に飲み込まれ、ターミネーターの停止を
あらわす暗転画面にポロリ落涙せずにはいられなかった。

お酒を飲むのをすっかり忘れて観られる懐かしくて切ない映画。
充実の約2時間30分である。

さて次の感想は『LOVERS』
こちらはある意味、本当にお酒が進んだ。(^^;;;)
後日、感想をアップすることにする。


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コメント 12

ビールを飲みながら・・・と思ってましたが、
ビールは必要ないようですね(^^)
ボクも見入ってしまおうか。。。
by (2007-02-18 11:53) 

こんばんは。名作ですよね。ひとつ面白いシーンを紹介しましょう。上でも書いてあるヘリコプターでのカーチェイスシーンですが、ヘリを操縦しているT1000の腕が3本あります。なんと3本目が操縦桿を握っています。ライブアクションがスゴイシーンですけど、意外な細かいところでCGを使っているのでした~(笑)。観直してみてください!
by (2007-02-18 21:27) 

noric

何度観ても良いですね。
by noric (2007-02-18 21:51) 

まなてぃ

>たろうさんNice&コメントありがとうございます。
ビールを飲みながらでも楽しめちゃいますっ♪
私は最後のシーンに落涙しつつ、麦焼酎をすすりました。
なかなか良い味でした。(笑)
by まなてぃ (2007-02-19 23:19) 

まなてぃ

>katoyasuさんNice&コメントどうもありがとう。(^^)

>、ヘリを操縦しているT1000の腕が3本あります。なんと3本目が操縦桿を握っています。

まったく気づきませんでした。(^^;;;;;;;;)
というか、なんとまぁ、そんなところにまでCGをつかっているとはっ!
脱帽ですよねぇ。
また再び『特別編』を借りたあかつきには、一時停止してでも
確認て、おぉおおお!これかっ!と叫びたいと思いましたね。(笑)
by まなてぃ (2007-02-19 23:24) 

まなてぃ

>noricさんNice&コメントありがとうございます。
オリジナル版もさることながら、特別版はかなりいいです♪
いやぁ本当に楽しかったっ。
by まなてぃ (2007-02-19 23:28) 

まなてぃ

>でぃーじぇーさんNiceありがとうございました。
by まなてぃ (2007-02-19 23:33) 

ノリ

こんにちは。
な、なつかしい・・・私もまさに青春時代に観ました。(2の方です)
すごく丁寧に説明されていて、まなてぃさんのこの映画に対する
愛情が感じられます。
さて疑問にもっておられた俳優達のその後ですが、
わたしが知っている限りお教えします。(おせっかいですが(^^ゞ)

まず、ロバート・パトリック。
マット・ディモン主演「すべての美しい馬」という作品に少し出てました。
最近ではハリソン・フォード主演「ファイアー・オール」に出演してましたが、さすがに老けてましたねぇ。

リンダ・ハミルトン。
ジェームズ・キャメロン監督と離婚したためか、後の「ターミネーター3」
にも出てませんでしたね。
まぁ出なくて正解だったかもしれない。ひどかったから・・3は・・

長くなってしまってゴメンナサイ(>_<)
by ノリ (2007-02-22 19:03) 

まなてぃ

>こんばんは、ノリさんNice&コメントありがとうございます。
本当に懐かしい映画ですが、私のSFアクションモノでは
心の5位以内に入ってしまう作品ですね。
何度見てもハラハラするし、おもしろいし、最後は切ない。
ロバート・パトリックが『ファイアー・オール』にでていましたか。
DVDで見たのにすっかり見落としていました。
今度また確認してみますねっ♪
いろいろ情報ありがとう。(^^)
by まなてぃ (2007-02-23 20:20) 

まなてぃ

>工藤俊作さん、こちらにもNiceありがとうございました。
工藤さんのブログにもお伺いしますねぇ。
by まなてぃ (2007-03-19 12:11) 

のんたん

ロバート・パトリックなんですけど
先日ダイハード2をテレビで見ておりましたら、出てました。(多分^^;)
ちょびっとですけどセリフも。きっとターミネーター2前ですよね?
ああ、がんばってたんだなあ、この役つかむまで・・・落涙って。はは。
Xファイルにも出てたんじゃないですか?後半はもう見なくなったのだけど
たぶんモルダー捜査官がいない間か何かの捜査官で主役と思います。
パッケージにもきちんと載ってますので、ツタヤかどこかで
ご確認いただければ、と・・・^^
by のんたん (2007-03-25 22:42) 

まなてぃ

>のんたんさん、コメントありがとうございます。(^^)
おぉ!そんなに沢山、ロバート・パトリックは出ていましたか。
良い役に恵まれて、スター街道をそのまま突っ走る役者さんも
いれば、なぜだか・・あれ?また脇役になってしまうの?
上手かったのに・・・という役者さんもいて、芸能界というところは、
本当に摩訶不思議なところですよね。(^^;;)
Xファイルは実はまだ未見なんです・・時間ができたら確認して
みますねぇ。
情報ありがとう♪
by まなてぃ (2007-03-26 09:01) 

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