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ゴッドファーザー PART Ⅱ [映画感想 か行]

ゴッドファーザー PART II

ゴッドファーザー PART II

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

映画タイトル:ゴッドファーザー PartⅡ
初公開年月 :1975/04
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ
出演:アル・パチーノ  ロバート・デ・ニーロ ロバート・デュバル ダイアン・キートン  他
   
■2006.10.5(木) 本日の一言■

約10日ぶりのブログの更新である。更新が遅れたのは、ジョージ・クルーニーと
マッド・デイモンが出演していた『シリアナ』のせいである。
映画自体が非常に固い社会派の作品で鑑賞をした後、感想を書こうと、何度もトライをし
七転八倒したのだが、石油問題についての知識が浅く、私の理解力が、どうにもついて
ゆけなかった。結局ギブアップすることにした。また再び、何か機会があって観ることが
あれば、感想を書くこともあるかもしれない・・・・(--)ウン・・
で、気晴らしに友人Kに誘われるまま、先週の土曜日は彼女の家での焼肉パーティに参加した。
おいしかった神戸牛。(^-^)v満足ゆくまで食べて飲み、何気にDVDコーナーに目をやると
そこに、『ゴッドファーザー PartⅡ』の文字を発見した。
こんなところにゴッドファーザーPartⅡがあるぅうううう。“o(><)o”くう~!
すぐ様、友人Kのダンナにスリよって、さっそく借してくれ交渉である。
私:「これ、Iさんの?」イヒヒ(o ̄▽ ̄)σ ( ̄_ ̄ i)y-'~~~
友人のダンナ:「そうだよ。PartⅡが一番好きなんだ」( ̄ー+ ̄)y-'~~~←ちょっと自慢げ
私:「いい映画だよねぇ・・Part1もおもしろかったよねぇ・・」
友人のダンナ:「見たことあるんだ? アル・パチーノがいいんだよなっ」
と、食らいつきがいい。(^m^)<これは借してくれるかなっ!
私:「PartⅠでのレストランで、アル・パチーノが敵を倒すところは息を飲むよねぇ
本当に格好いいよねぇ」(* ̄Oノ ̄*)ホーッホッホ!! と、友人の旦那を持ち上げようとすると
友人K:「あんた、このDVDが借りたいんでしょ?」と友人は全てお見通しだった。(^^;)
友人Kの勘の良さで、その後、Kの旦那さんをたいして持ち上げることなくPartⅡを
借りれることになった。お正月に観る予定だった!のだが、タダで観れるときはぬからず
観たいという誘惑に勝てず、日曜日、鑑賞をすることに。
さて『ゴッドファーザー PartⅡ』。200分の超大作の感想はいかに・・(^^;;;;)

さて、あらすじであるが、この映画は2つの物語をもっている。
一つ目は、コルレオーネファミリーのドンとなった、マイケルの物語。
ドン・マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)は、父の跡目を継ぎ、ファミリーの統率に
力をいれ一家の収入源はラスベガスのホテル経営とギャンブルがメインとなっていった。
事業の拡大を狙い、マイケルはユダヤ系マフィアのボスであるロスとの接近をはかり、
表向き二人は手を結んだかのように見えた、が、ロスは、ファミリーの中でも一人、
才能を生かせないでいるマイケルの兄、フレドと通じて頭角をあらわすマイケルを抹殺しようと
考えていた。一つ目のストーリーは兄弟がらみの陰謀にマイケルがどのように立ち向かったか・・
が、メインとなる。
そして二つ目の物語はマイケルの父、ドン・ビトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)の
子供時代からファミリーのボスにのぼりつめるまでの回想が語られる。
ビトーの父が、シチリアを統率していたマフィアのボスに殺され、子供であったビトーは、
村の住人にかくまわれて一人、アメリカへ逃げ延びる。リトル・イタリアで様々な職業をわたり
歩いたビトーは、その人格と才覚で街の人々の信望をあつめ、次第に頭角をあらわすが・・と
いったあらすじだ。

それでは感想である。
★以降、ネタバレもありますよ★

『ゴッドファーザーPartⅠ』も真剣に画面に向き合わなければ、物語についてゆけない
部分が多々あったことは先のブログでも述べたけれども、今回の『PartⅡ』は、それ以上に
マイケルや登場人物たちの言うセリフをしっかりと追い、理解しないと映画から取り残される
といったような感じだ。例えばマイケルが、どうやって兄のフレドがロスと手を組み、自分を抹殺
しようとしていることに気づいたのか?フレドが何故、兄を裏切らなければならなかったのか?
兄を暗殺するにあたって、フレドがどのような手引きをしたのか?etc、フレドに関する部分
について、私は未だに理解しきれていない。もう2、3回みないと理解できないだろうと思う。
それでも、この映画を最後まで飽きずに観てしまったのは、PartⅠよりも更に
パワーアップしたマイケルの冷徹ぶりや相談役のトムに時折みせる弱音、そしてやはり
マイケルの父、ビトーの出世回想物語の部分につきると思う。
前作ではこのビトーは、マーロン・ブラントが演じ、今回のこのPartⅡでは、その若き日の
ビトー役にロバート・デ・ニーロが扮している。実のところ、ふーん・・デ・ニーロが演じている
のかぁ。くらいにしか思っていなかったのだが、いやはや画面に出てきた瞬間、
「若い!若い!若い!若い!若い!デ・ニーロか?引き締まってるなぁ!本当にデ・ニーロ?
あ・・でも目は、デ・ニーロだ・・」(◎◎;;;)と、思わず画面を一時停止して確認をした
ほどだった。それにしても、このビトーはPartⅠから引き続いて本当に儲け役である。
暖かく情もあり、それでいて冷静で行動力もあるシーンが次々と画面を流れてゆくので、
観ているこちらとしては「弱きを助け強きを挫く・・いやぁああ・・どうするっ!こんな男が
目の前にいたらホレてしまうんじゃないっ!!」(o ̄∇ ̄o)<ウヒョヒョヒョヒョ! と頬が緩むのが
止められなかったほどだ。
しかし、主人公であるマイケルが、その回想シーンより見劣りをしているわけではない。
マイケルの行動の数々は、ファミリーの為とはいえど、そこまでやりますか・・(--)
と言わせる激しさがあった。父の時代からファミリーを支えた旧友をファミリーの繁栄の
ために生け贄にはする、妻が堕胎行為をしたことを許さず子供たちから引き離し、
家から追い出したり、(妻を家から追い出し、扉を閉めるマイケル(アル・パチーノ)の凍えた
表情は、この映画の中でも圧巻である。)最後のきわめつけは、実の兄の裏切りを許さず、
殺すことを命じてしまうところにある。
しかしこうしたマイケルの非情さも、父、ビトーの時代を回想シーンで観たおかげで、
マイケルの生きるマフィアの世界が厳しくなったと理解がゆくし、彼が命じる数々の
冷血な制裁も、マイケルだけをただ易々と責める気にはならなくなる。
彼はただ、ファミリーを守りたかっただけなのだ。
最後に窓辺に見えるマイケルの孤独な横顔は本当に切なく、哀しい。
ウウゥウ・・辛かろう・・マイケル・・である。(/_<)

次に俳優の感想。

まずは若き日の初代のゴットファーザー、ビトー・コルレオーネを演じた、
ロバート・デ・ニーロ。
先にも書いたが、この映画のデ・ニーロは本当にびっくりするほど若い。
そして、発する声がPartⅠのビトーを演じていたマーロン・ブラントの声と、
瓜二つだったことに驚いた。彼の映画で観たことがあるのは「レナードの朝」だが
レナードの朝の患者の役とビトーと同一人物には到底思えない演技ぶりである。
マーロン・ブラントがPart1で演じたビトーが自分の頬をさする仕草まで
まったく同じで、デ・ニーロが名優、名優と聞いてはいたけれども、
本当に名優だったのだな・・と改めて納得がいったし、参りましたである。

次、いよいよ本物のドンになり、ファミリーを統率するマイケルを演じた、
アル・パチーノ。演じるための小道具やPartⅠのように、自らが銃を握って敵を
倒すという見せ場がない分、演じることで魅力をださねばならなかったので
デ・ニーロよりも、演技は大変だったのではないかと思う。
周りを寄せ付けない冷徹な男マイケル役なので、表情をあまり大きく変化させることは
なかったが、鬱屈している分、突然抱きしめ、頬にキスをしたり、妻を殴ったりと
静から動への演技が、無理なく決めれるところは凄いな・・の一語である。

最後に映画の全体的な感想を書いておこう。

このPart2を観る前にこの映画について検索で調べた時、Part1でドンであった
父ビトーの回想と現在のドンであるマイケルの二つの物語が交互に流れる映画&200分
の上映と知り、最後まで飽きずに観れるかと心配をした。しかし、マイケルの現在の状態が
画面に流れ、その状況に苦しさを覚えると、父の回想シーンが入り、父の回想シーンで
次はどうなるの!と思ったところを見計らって、マイケルの活躍が流れるといった
絶妙なタイミングで、2つの物語は語られており、頭の切り替えこそは必要であるが、
見る側の状態を考え尽くされて製作しているおかげで、最後まで飽きることなく
映画を観終えることができた。
しかし、つい最近PartⅠを観たからこそ、PartⅡの物語の意味や面白みがわかったので
あって、もし、ゴッドファーザーPartⅡから私が観はじめたのだったとしたら、この脚本では
何が何やら意味もわからず、混乱した状態で映画を観終えることになるだろうとも思う。
そういった意味では、この作品は必ずPartⅠを観た後に、観たほうが、物語の理解や
楽しさも倍増されることを明記しておきたい。

それにしても、こういったシリーズもののPartⅡはダレたりすることが多いのに、
ダレる感じを与えずに作られているのには頭がさがるばかり・・
観終えて少々疲れはしたが、秋の夜長に観るにはぴったりである。
ゴッドファーザーPartⅠを観終えた人は、再び彼らに会うチャンスがきたと
思って観ると良い。私は若いビトーが観れて本当に楽しかった。(^-^)ウン


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コメント 4

まなてぃ

>noricさんNiceありがとうございます。(^^)
by まなてぃ (2006-10-07 22:31) 

まなてぃ

>リンコさんはじめまして。
Niceありがとうございます。(^^)
by まなてぃ (2006-10-07 22:32) 

ども。ビデオ版?では昔、パート1と2の時間の順序を古い方から入れ替えて、わかりやすくした完全版というものが出てましたね。デニーロは確かに年を取ったらマーロン・ブランドになるんじゃないかって思うほど似てますね。二人は『スコア』という映画で共演してるんで、見てみると面白いですよ~。
by (2006-10-08 15:52) 

まなてぃ

>こんにちは、katoyasuさんNice&コメントありがとうございます。(^^)
完全版というものが出ているのは知っていましたが、
内容がどのようなモノなのかは、初めて知りました。
時間の順序を入れ替えられていれば、確かに混乱は少なくて、
見よいでしょうねぇ。。しかしレンタルショップにその姿はなく
残念です。
『スコア』はぜひ!見てみたいですねぇ。デ・ニーロが金庫破りの役
で出演しているとか・・(検索して知った。(^^;;))
期待大です。こちらもレンタルショップで探してみなきゃ!(^^)v
by まなてぃ (2006-10-10 12:14) 

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