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スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 [映画感想 さ行]

スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐

スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: DVD

映画タイトル:スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
初公開年月 : 2005/07/09
監督: ジョージ・ルーカス
脚本: ジョージ・ルーカス
出演: ユアン・マクレガー  ヘイデン・クリステンセン  ナタリー・ポートマン
     クリストファー・リー  サミュエル・L・ジャクソン 他
   
■2006.8.10(木) 本日の一言■

衛星TVを我が家に入れたとき、WOWOWに入るか否かで随分と迷ったことがある。
結局、常にWOWOWが自分の好きな映画ばかりを放送しているわけではないし、
レンタルで充分か。と入会をしなかったのだが、それでも年に1回くらいは、
入会すればよかったと頭を抱える特集を彼らは組んでくる。(><)
今年の夏は「スター・ウォーズ特集」だった。スター・ウォーズ全部観せます!と
丸1日、スター・ウォーズシリーズを流すのだ。
あぁ・・WOWOWに入っていれば、DVDに録画ができて、時折、猛烈に観たくなる
この作品にお金を払わずとも観れたのにと思うと、おもしろくない気分満載である。
で、ついレンタル屋にでかけて「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」を
借りてしまい、昨日、4度目の鑑賞した。私も好きだねぇ。

あらすじを要約すると以下のような感じである。

クローン大戦が始まって、数年がたち、戦争自体は終わりが見えだしてはいたが、
議会は安定せず、ジェダイの騎士団と分離主義者たちは小戦闘を繰り返していた。
ある日、パルパティーン最高議長(イアン・マクディアミッド) が
ドゥークー伯爵(クリストファー・リー)によって誘拐される事件が発生する。
ジェダイのオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)と
アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)の活躍によって
パルパティーンは無事救出され、議会場へと帰還したアナキンは、
恋人、パドメ(ナタリー・ポートマン)に、自分の子供が宿っていることを知る。
その夜を境にアナキンは、パドメを失う悪夢に悩まされるようになる。
彼女を救いたいと願うアナキンは、「彼女を救うパワーの術を教えよう」と
呟くバルバティーンに魅かれ、オビ・ワンやジェダイたち、そしてフォースの力に
さえ不信を抱くようになるのだった・・

では感想にいってみようか・・。
★以降、ネタバレしていきますよ★

この映画は、アナキンが、言わずとしれたダース・ベーダーになってしまう
までの物語である。エピソード1から引き続いて、彼らお得意のCGで作られた街、
宇宙船等は相変わらず、クリアで美しいし、アナキンやオビ・ワン・ケノービが
乗る戦闘機で戦うシーンも、それなりに楽しく観ることができると思う。
しかし、こうした映像から、ひとたび登場人物の人間関係のシーンに物語が進みだすと、
どうも浅い作りになっているな・・という感じがいなめない映画でもある。
例えば、未来の帝国の皇帝となるシスの親玉、バルバティーン最高議長が、アナキンを
洗脳し、ついには、自分の足元に平伏するまでの誘導が、短いシーンで片付けられており、
アナキンの心の葛藤や揺れが、セリフ以外の演技で見受けられることはあまりないと
いってもいい。ジェダイに対するアナキンの不信感の原因も、観る側の意見としていわせて
もらえば、子供が、スポーツチームで「実力があるのにレギュラーになれなかった」と
嘆く姿とさして違いはないため、パドメの死を予見する夢をみたというアナキンの不安を
さしひいたところで、たったこれだけの不安と不信で、アナキンが長年、自分を培ってきた
ジェダイを見限り、ダースベイダーに落ちてしまうという説明は、理由としては
軽すぎるように思う。またアナキンとパドメの関係も、大きなみどころがあまりない。
パドメが母になろうとする女のわりには、妊娠以前にあった意思の強さがなくなり、
あまりに儚く、待つだけの女になっていることが不思議だった。
彼女は、政治家をもこなす、強い女ではなかったのか?子供ができてからの変貌ぶりには、
キャラの統一性が消えてしまって残念な限りだった。
しかし、これだけケチをつけながらも私が、この映画を好んで観てしまう最大の理由は、
やはり、ヨーダと皇帝との戦いやオビ・ワン・ケノービとアナキンのライトセイバーに
よる炎の中での戦いに、魅かれてしまうに他ならないと思う。
小さなヨーダが、背丈が倍以上もある皇帝を打ちのめす姿や、かっては師弟関係にもあった
オビ・ワン・ケノービとアナキンのセリフを挟まない戦いぶりは、秀逸なシーンであり、
戦いの末、アナキンの両足と片腕を切り落とし、ダルマさんにしたあとの最後の二人の
やりとりは、私を映画の中に引きづりこむのである。
オビ:「選ばれし者だったのに シスを倒す者がシスになるなど」
私:「うんうん。まったくそのとおりだ!」(ノ_・。) <つらかろう、オビ・ワン! 
オビ:「フォースのバランスをもたらす者が闇に落ちた」
私:「あっけなく落ちたよ、本当に・・」(ノ_-。)<あなたのいうとおり!
アナ:「あんたが憎い!」
私:「お前が悪い・・アナキン」(w_-;)<自業自得よ・・ ウゥ・・
オビ:「弟だと思っていた ・・愛していた」
アナキンは炎に包まれる。
私:「・・・・・・・・・」。・゚゚・(><;)・゚゚・。<言葉にできません!
このシーンが観たいのと、可哀想にオビ・ワン、と感じるために、私はエピソード3を
観るといってもいいのだ。その後、パドメが二人の子を産み、哀しみの中で死んで
しまったり、アナキンがダース・ベーダーのお面をかぶって「シュ・ワー」という
呼吸音を聞かせてくれても、二人の戦いのシーンほどのゾクゾク感を私は得ることが
できないのだった。(^^;;)

次に俳優の感想である。

まずは、オビ・ワン・ケノービーを演じたユアン・マクレガー。
骨太くて不器用なオビ・ワンを安定した演技で見せてくれた、俳優さんである。
アナキン役のヘイデン・クリステンセンの演技が、どうも心もとない感じがしたので、
彼が画面にでてくれると、正直ホッと一息つけるので彼のお株はどうしても
あがってしまう。考えてみると映画「アイランド」にもでているので、
こちらのほうも、どんな演技をしているのか確認したくなった。

次、アナキン・スカイウォーカーを演じた、ヘイデン・クリステンセン。
セリフ回しは棒読みっぽく、自然な動きがあまりできないのか、
終始、観ているこちらがハラハラさせられる俳優さんである。
顔面俳優というのかなぁ。得にシス側に落ちたあとの狂気じみた表情は悪くないのだが、
とにかく、歩いたり、走ったり、抱きしめたりという動きが全体的に固いのだ。
もう少し自然体で演じられるように頑張ってもらいたいものだ。

次、パドメを演じた、ナタリー・ポートマン。
映画の最中に太ったり、痩せたりしていたのは気のせいだろうか?
エピソード1や2に比べると、印象が薄い感じがする。
気の強いパドメを演じていた時はあんなにイキイキしていたのに、エピソード3の
ひたすら待つ女のパドメになった時から、なんだか花がしおれるようになって
しまったのは残念である。うーーーん次回作に期待。と書いて
映画「Vフォー・ヴェンデッタ」では、坊主になって頑張ってました。
「Vフォー・ヴェンデッタ」以降の作品にも期待したい。

他にも有名どころの俳優は沢山でている。
皇帝に殺されてしまうマスター・メイス・ウィンドゥ には「交渉人」主演の
サミュ・L・ジャクソンが、出演しているし、映画の初めに、皇帝を誘拐し、
アナキンに倒されるドゥークー伯爵には、「ロード・オブ・ザ・リング」の
悪・魔法使いサルマンを演じたクリストファー・リーが出演していて、渋い燻し銀の
演技をみせている。どちらも捨てがたい良い演技をして映画を盛り上げてくれている
のも見どころである。

最後に映画全体の感想を書いておこうか・・

もし「シスの復讐」が初のスターウォーズ作品、映画上映であったとしたらならば、
これほど大きなヒットも共感も得られなかったと、私は思う。
物語の場所の進行は、画面の暗転をいれての移動がお約束になってしまい、
映画としてはCGの素晴らしさをのぞくと、あまり良い出来な作品とは言いがたい。
ただし観客も又、エピソード4,5,6で、大きな存在感を示し、最後には息子に
開放されたダース・ベーダーが、どのようないきさつで、あのような姿になったのかを
一番に知りたかったのだろう。もちろん、これらの観客の欲求は満足するように
作られていたし、映画を飾るラストシーンすら2つの夕陽が沈む場所に設定してあり
「あのルークの育った場所だ」と感動を残すように、と、かゆいところに手が届く
ような製作である。よって、この「シスの復讐」を観て、楽しむためには、
多少なりにも、スター・ウォーズのエピソード4,5,6を先に観てからの鑑賞
にしたほうが良いだろう。
そういう意味では、「シスの復讐」は、スター・ウォーズ ファンのための映画であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
私にとっては好きなシリーズだったので、これはこれで満足だったが、誰にでも、
「おもしろいよぉー」とは、なかなか薦めにくい映画なのであった。(^^;)


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コメント 6

noric

みんな大好きスターウォーズですね。
by noric (2006-08-11 17:07) 

まなてぃ

> noricさんNice&コメントありがとうございます。
スター・ウォーズは私が初めて、はまったシリーズものの映画
でした。よもや、こんなに時がたってから、ダース・ベーダが
生まれたいきさつまで観れるとはエピソード6を観たときには
思いもしませんでしたね。上映されてから1年たちますが、
やはり、今回もドキドキしながら観ましたよ。
by まなてぃ (2006-08-11 21:56) 

こんばんは。私はスターウォーズファンではないので、何のこっちゃという感じでした。そうですね、これは本当にファンのための映画ですね。あとは完全にジョージ・ルーカスの趣味の映画。作っていて一人でニヤニヤしてるジョージの姿が浮かんできます(笑)。
by (2006-08-12 04:13) 

まなてぃ

>こんばんは、katoyasuさんNice&コメント、ありがとうございます。
スター・ウォーズファンでないと、なかなか、本当に楽しめない
映画ですよね。ジョージ・ルーカスという人は、特撮は得意である
けれども、一度、ファンをつかんでしまうと、ストーリー性は、多少
ムリがあっても「エイ、ヤッ!」と作ってしまい、ひたすら、CGや
特撮に命をかけてしまうところがあるのかもしれませんね。
1人でニヤニヤしている彼の姿!確かに浮かんできます。(笑)
by まなてぃ (2006-08-12 19:16) 

のんたん

こんばんは^0^
私は恥ずかしながらスターウォーズってぜーんぜん見てないんですね。
とっても興味はあるんですが、今から全部見るってのはかなり
『よっこらしょっ!』と重い腰をあげなきゃいけないような気がしてー・・・
でもオビ・ワンとアナキンのそのシーンだけでも
私も見たい気になってきましたよー・・・・!
ヘイデン・クリステンセンは『海辺の家』で見ました。ストーリーは賛否
両論あると思いますが、私はこれで素敵だなって思いましたよ^^;
by のんたん (2006-08-13 04:06) 

まなてぃ

>のんたんさん、こんにちは。コメントどうもありがとう(^^)
私の妹も実は、「スター・ウォーズ」シリーズを観ていませんでしたが
今回、一緒に鑑賞をして、それなりに楽しめたみたいでしたね。
しかし今更、4,5,6を観る気力はないといっていました。(笑)
「海辺の家」という映画、私は実はまだ未鑑賞なのですよ。
素敵な映画なのですね。これから観る映画の1つに加えたいと
思いますね。しばらくお盆休みがつづきます。映画三昧の日々を
すごすことになりそうですからね。(^^)フフフ嬉しい・・。
by まなてぃ (2006-08-13 15:41) 

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