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ネバーランド [映画感想 な行]

ネバーランド

ネバーランド

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2006/06/23
  • メディア: DVD


映画タイトル:ネバーランド 
初公開年月 : 2005/01/15
監督: マーク・フォースター
脚本: デヴィッド・マギー
出演: ジョニー・デップ ケイト・ウィンスレット ダスティン・ホフマン
    ラダ・ミッチェル フレディ・ハイモア 他

■2006.6.28(水) 本日の一言■

DVDとはやっかいなモノである。歯の治療で散財した日に、ネットを楽しんでいると
期間限定グッドプライスと称して、名画を安くで売りに出していたりするのだ。
目に入ったのは「ネバーランド」¥1575(税込)おまけにネット通販だと¥1232。
安いよ・・どうするよ。どうする私!買うか!イヤイヤ、散財してるし、ここは
我慢するのが大人だろ・・でも安いぞ!通常に買ったら¥3900。半額以下だよ。
( ̄へ ̄|||) ウーム で15分ほど悩みぬいた挙句、大好きな映画だし、安いし、買うぞ!
お金は天下の回りモノ!買わないで後悔するのも悔しいではないか。で、ポチッと
購入ボタンを押した。
ハハハハハ!買っちゃった!買っちゃった!散財したといいつつも、私は誘惑に
負けて買っちゃったぁあああ!(/_ _ )/♪へ(-。-へ)♪(/_ _ )/
そして27日、誘惑に負けて購入したDVD「ネバーランド」が我が家に到着。
夕飯を急いで食べて、急いでお風呂を浴びて、いざ鑑賞。
残業がなくて本当にヨカッタァ!(T▽T)<嬉しぃ・・

あらすじは、以下のような感じである。
劇作家ジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)は、ロンドンで新作舞台を発表
するが、不評に終わり新聞には叩かれ、舞台は中止となり大きく気落ちする。
そんなある日、バリは愛犬を連れていつもの散歩と公園へでかけると、愛犬を
暖かく迎えて遊ぶ、未亡人のシルヴィア(ケイト・ウィンスレット)と4人の
幼い息子たちと出会う。愛犬と共に子供たちとも、すぐ打解けあうバリであったが、
その中で、三男のピーター(フレディ・ハイモア)の子供らしからぬ冷めた
モノ言いを気にかけるようになる。そして日々、家族との親交を深めるうちに、
バリはピーターと自分の子供時代を重ねて見るようにり、やがてその洞察力は
自分の思い出と想いと共に新作劇「ネバーランド」への道しるべになってゆくのだった。・・

では感想にいってみようか。
★以降、ネタバレしていきますよ★

さて、映画館鑑賞も含めて3度目の「ネバーランド」である。
今回 久しぶりに観たのだが、観るたびに常に思うことは、本当に静かな静かな映画
だなぁ。ということである。
その静けさは、まず主役であるジェームス・バリの性格の設定からくるのだろうと
思うが、まぁ、とにかく徳を得た高齢のお坊様のように、怒りを知らず、欲を知らず、
禁欲的で、紳士的である。また未亡人のシルヴィアも、「彼は良いお友だち」といい、
4人の子供たちが彼になついているのにもかかわらず、色恋を見せずに良い関係を
維持している。これがこの映画の良いところでもあり、私の首を常に傾ける原因にも
なり、困るところなのである。こんなに尽くしてくれる男に一抹の色目をつかわずに
いられる女性っているのかな?という思いと、これほど女性とその子供に尽くして、
おきながら、バリは離婚後、再婚を申し込むことはしなかったのかな?という
俗世的感覚を抑えるのに私は少々 苦労した。しかしそれ以外の登場人物や、
物語の流れについて、うーんこれは ちょっと無理のある設定かな?と思うところは
ないといってもいい。ネバーランドに対するバリやシルヴィア、子供たちの思いも
味わい深く描かれているし、4人の子供の腕白ぶり、わずかなシーンでの性格の描き
分けもよくできている。私としては息子の中で、メインに語られるピーターよりも
長男のジョージに好感を持った。「少年が消え 大人になった」とバリに言われる
ところは、私の最も好きなシーンである。ジョージが何か決心したように前を見る
瞳の演技が良く、心が大人になることは格好いいことなのだと教えてくれる。

さて次に俳優たちの感想を書いておく。

まずは、ジェームス・バリを演じた、ジョニー・デップから。
最近のコスプレぶりからは想像のできない、抑えた演技でバリを演じている。
ただ、目の動きや子供に向かって語りかけをするシーン、シルヴィア家族を招いての
夕食会でふざける姿などが、なぜか「チャーリーとチョコレート工場」のウォンカと
重なることがあった。もちろん、かなりイカれたウォンカとバリとでは、キャラが
天と地ほどの差があるのだが、腰を屈め、子供の視線にあわせるポーズが入ると
「あ・・ウォンカ」(; ̄ー ̄A アセアセ・・・と妙な既視感がでてきてしまうのだ。
困ったものである。さすがにジャック・スパロウとは重ならなかった。あぁ良かった。

子供たちの母、未亡人のシルヴィアを演じた、ケイト・ウィンスレット。
一途でやさしい、そして時に頑固とも思える女性を美しく演じている。
ただし、病気になってからの演技というか、体型が、どう観ても健康体という感じが
いなめない。病気になる前までは満点の演技。病気になった後は「うーーーん微妙」
という感じだった。

三男、ピーター役を演じたフレディ・ハイモア。
気難しく、少々、反抗的な少年、ピーターを自然体で演じている。
うまいです。文句はありません。泣くシーンではきちんと泣き、笑うシーンでは
本当に心からの笑みを浮かべてくれました。アメリカやイギリスの子役って、
ホントに凄い。日本の子役もがんばって欲しいなと心から願うような演技だった。

次、興行主を演じた、ダスティン・ホフマン。
わずかな登場で、見せ場があまりないので、何もこの役を彼が、演じる必要は
なかったのではないかな。と思った。うーー・・時間も空いていたし、出演しても
いいよ。という感じででたのか?語るべきところは特になしです。

では最後に全体的な感想を書いておこうか。
この映画を観るたび、思い出すことなのだが、中学のとき奈良の薬師寺のお坊さんが
修学旅行生に向かって、説教をしてくれるコースがあって、私ももれなく聞かされた。
そのときの内容が恋と愛の違いはどこかという話だったのだ。お坊さんいわく
十分間、好きな人と手を握り、相手と多くを語り歩ければ、それは恋。
十分間、好きな人と手を握り、相手と一言も語らず歩ければ、それは愛。
語るは恋。沈黙は愛。
この「ネバーランド」は、全て受け入れ、沈黙を守り、光を得た愛情のある物語だ。
(こう書くと宗教っぽくなってイヤなのだが、そう感じたのだからしょうがない。)
静かな愛情を感じたいかたは、ぜひ観てもらいたいなと思う。


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コメント 4

こんばんは。自分はディズニーランドは子供だましだと思っているひねくれ者なので(笑)、この映画も受け付けないのかな、と思ってたら、激しく心を動かされました。やっぱり演技が良かったのかな。特に子供の子が。ダスティン・ホフマンは以前『フック』で船長を演じていたので、その彼が「ピーターパン」の興行をやっているというのは、なかなか面白かったですよ~。
by (2006-07-03 00:44) 

まなてぃ

こんにちは、katoyasuさんNice&コメントありがとうございます。(^^)
ディズニーランドは苦手ですか(笑)、私は初めてディズニーランドへ
でかけたときは、今までの日本にはない遊園地の形に、びっくりして、
楽しんでしまいましたよ(^m^)プププ
私もこの映画は、とても好きですね。心を揺らされる感じがありました。私の母にいたっては、最後のシーンで涙していましたねぇ。
大人になるほど感動できる映画なのではないでしょうか?
4人の子役は全て、芸達者!で子役という感じがしませんでした。

>ダスティン・ホフマンは以前『フック』で船長を演じていたので、

言われてみれば、フックを演じていました。ピーター・パンが、
ロビン・ウィリアムスだったかな(@@)<なんと大きなピーターパン!
ティンカーベルにジュリア・ロバーツと豪華な顔ぶれで、話題になった
ことを思い出しますよ。
それを思えば、確かに、ダスティン・ホフマンの興行主役も、
ネバーランドの贈り物のように見えてきますねぇ。(^^)

ところで、「カーズ」をkatoyasuさんは、もう観てきているのですよね。
私は明日、観に行く予定。観終わったら、コメントを書きにShazzarnTimeへ伺いまーす。(^^)v
by まなてぃ (2006-07-03 18:13) 

れいりん

はじめまして。のんたんのとこからきました。
すみません。かなり前の記事にコメントして。
以前この記事を読んでて気になっててようやくDVDをかりました。
初めはニガテな恋愛映画かなあと思ってたんですけど、見ていくうちに
どんどん入り込んでいってしまいました。私もあの「少年が消え、大人になった」のシーン大好きです。たった一言ではありますが、ものすごい
意味のある一言ですよね。
きっとああいう「見守る愛」もあるのではないでしょうか。あってほしいです。そして私にもあんな愛があったらいいなあ。
・・・あったらレンタルやさんで「いつもご利用ありがとうございます~♪」
なんていわれないんだろうケド・・・(^_^.)
by れいりん (2006-08-28 21:32) 

まなてぃ

>はじめましてです。れいりんさん。(^^)
コメントありがとうございます。

>「少年が消え、大人になった」のシーン大好きです。
ですよねぇ。(^○^) 私も大好きなんですね。何度もそこだけ
繰り返し観てしまうほど好きですよ。同じシーンが好きな人と
出会えると、嬉しくなってしまいますね。
映画で語られる、見守る大人の愛情という感じで好感がもてて
美しい世界でした。こんな世界・・あればいいですねぇ。
映画でしか観たことが、私も実はないんですけどね。(笑)
by まなてぃ (2006-08-29 12:45) 

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