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ウィンブルドン [映画感想 あ行]

ウィンブルドン

ウィンブルドン

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/06/23
  • メディア: DVD



映画タイトル:ウィンブルドン 
初公開年月 2005/04/23
監督: リチャード・ロンクレイン
脚本: アダム・ブルックス
出演: ポール・ベタニー キルステン・ダンスト 他 

■2006.6.19(月) 本日の一言■

「デスノート」を観た帰り、DVDレンタルショップに寄った。
とにかく気楽に観れるモノがいい!でウロウロしていると、ポール・ベタニーが、テニスの
ユニフォームを着ているパッケージが目に入った。偏執狂の役を演じた時は異様にうまかった
けれど、普通の役もやるのかと・・と興味がでて借りた。ラブコメディものである。

あらすじは以下のとおり。

設定はウィンブルドン選手権。かつては世界ランキング11位まで登り詰めたこともあった
イギリス人テニス選手ピーター(ボール・ベタニー)だったが、現在の順位は119位と精細を
欠いていた。もう潮時だと考えたピーターはこの大会を最後に引退をすることを決めていた。
そんな彼は大会中、宿泊するホテルの案内人のミスで、女子の部優勝候補の一人として注目を
集める新人のアメリカ人女子テニス選手リジー・ブラッドベリー(キルステン・ダンスト)の
部屋を案内されてしまい、彼女と出会い、一目惚れをしてしまう。その後、練習場でのコートでの
会話を通じて、二人は急接近。リジーもピーターに対してまんざらでもない様子。この恋が
ピーターにエネルギーを与えたのか、彼はここ最近にない活躍を試合で見せるのだが・・

さて感想である。

★以降、ネタバレしていきますよ★

久しぶりのラブコメディものである。実は私は若い頃から、このラブコメディものの、
コメディシーンは得意で笑ってみていられるのだが、真剣な愛の語らいなどがでてくると
「イヤハヤ二人の世界・・まぁ二人で、やっていてくださいよ」(;^◇^;)ゝ ハハハ・・
という照れの気分がでてきてよく観ていられないことがある。だから正直にいうとあまり
この手の映画は観ないといっていい。
今回、この「ウィンブルドン」を観ていて私的に助かったのは、その真剣な愛の語らい
という部分が少なかったことだ。語らいのかわりにあるものは、ピーターがウィンブルドンで
勝ち上がっていく試合の様子、試合中の心の呟き、家族との関係が盛り込まれていることだ。
またラブコメディにしては珍しく、この映画は女性が男性に恋焦がれるケースではなく、
どちらかといえば、男性の方が高嶺の花になる女性に恋をする物語であったこと、
そのピーターの性格がクセものというよりは少々、気の弱い一般市民のようなキャラクターで
あったので、大げさなジョークが少なく、映画は全体的にクスリと笑うといった感じがし、
私は好感がもてた。
しかしその半面で、テニスを本格的にやったことのある人間が、この映画を観たら面白くない
ということも感じた。ピーターの位置する119位の選手が、恋のパワーだけで、ウィンブルドンと
いう大舞台を勝ちあがり、優勝していくという設定は かなり!ムリがあると思う。
どちらかといえば、新星のように現れ、才能と若さあふれる彼女、リジーを優勝させる方向に
いったほうが、現実としては納得がいっただろうな・・とも思った。

次に俳優の感想である。
まずは、この映画を観るきっかけになった、ポール・ベタニー。
偏執狂や犯人役の多い俳優だが、今回は少々気の弱いテニスプレイヤーの役である。
実のところ普通の人間の役のほうが演出の助けが少ない分、演じるのは難しかったりすると
私は思うのだが、今回のピーター役とダ・ヴィンチ コード偏執狂の修行僧を同一人物が演じて
いるようには観えなかった。薄気味の悪い眼力も精神的に切れた演技でもない普通の役も
きちんと彼はできるようで、ケチのつけどころはないと思う。
次の映画も期待したい。( ̄∇ ̄ノノ"パチパチパチ!!

次に、ピーターの彼女役を演じた、キルステン・ダンスト。
この映画を観終わり、ネットで検索をかけて知ったことなのだが、彼女は「インタビュー・ウィズ・
ヴァンパイア」に出演していた妖気を漂わせるあの吸血鬼となった少女役をやっていた
女優と同一だった。子供のくせに印象に残る演技をしていたので、同じ女優に見えなかった。
あの子役の子が?大人になって、ラブコメディを演じていた!という驚きをもたされる。
彼女も「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の役を忘れさせてくれる、小生意気で我儘で
健康的で、才能あふれるテニスプレイヤーの役を難なく演じている。(⌒▽⌒;)

さて、ここで演技についての余談的感想であるが、ポール・ベタニーもキルステン・ダンストも
クセのある演技がウマイのと当時に、普通の精神状態の人間を演じることもできることが、
この映画でよく観ることができた、が、イカレた役どころと今回の一般市民の役どころで、
どちらがより印象に残ったか?と聞かれたならやはり、イカレた役どころのほうに軍配をあげて
しまうだろう。俳優はもちろん演技力も大事だが、印象に残る役どころを取っていけるかも
重要であると感じた。

最後に映画全体の感想である。
この映画は、なんとも疲れて、かといって大笑いをして元気を取り戻すというのも、おっくうだ、
でも、映画を観て気分転換をしたい。というオオチャクな気分になったときに観ると良い映画だと
思う。昨日の私はまさに、この状態だったのだ。(^^;)
ラブコメディの最後はハッピーエンドという王道は外してしないし、出てくる登場人物は
皆、親切で、大げさな笑いをとろうというアザといシーンも見受けられない。
テニスのシーンも、素人の私でもわかる程の作りになっているので、観ていて飽きないと思う。

主人公が優勝してから真っ先に向かう座席が恋人のところではなく、家族の座る席であった
こともハリウッド風ではなくて、好感がもてた。これがアメリカ製作の映画だったら、恋人の元に
まっしぐらでキスシーンでおしまいだったろうなぁ。と思う。
全てにおいて、爽やかぁぁあなヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・'゚☆。.::・'゚★。.::・'゚☆映画。
疲れたときにお薦めの1本である。


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コメント 4

こんばんは。恋人から力をもらって、かつての勢いを取り戻す姿が良かったですね。ただ、最初見たときは「スポーツで男女間での恋愛はないだろう」と思ったのですが、冷静に考えてみたら、お互い超一流のアンドレ・アガシとシュテフィ・グラフが結婚した例があったので、「あ~、やっぱりアリなのか」と頷いてしまいました(笑)。それにしても、ポール・ベタニーが『ダヴィンチ』とは違い、さわやか?でしたよね。
by (2006-06-21 20:10) 

まなてぃ

こんばんは、katoyasuさんNice&コメントどうもありがとう。(^^)
同じスポーツ界同士の有名カップルと言われて、思い浮かべられなかったのですが、確かに、アガシとグラフは結婚してしまいましたねぇ。
それも一流同士!子供ができたら凄いテニスプレイヤーになってしま
うのかな。(^^;;) この映画のポール・ベタニーは、なかなかの好演
でしたよね。いやはや、不気味な笑みは消えて、さわやかぁああに
笑ってました。マヌケな演技ぶりも立派な一般人に観えましたよ。
演技の幅はありそうだし、私てきには、久しぶりに注目していきたい
俳優さんですね。
by まなてぃ (2006-06-22 00:35) 

のんたん

ポール・ベタニー、かつぴろさんのところの「一人団鬼六」という
コメントが印象的で・・・一般市民役のこれもおもしろそうですね。
キルステン・ダンスト、子供に見えないあの妖艶な演技に、私は当時
彼女は体は小さいけど、大人なんだ、って信じて疑いませんでした。
あの演技は子供の分けない、って力説してましたし・・・
by のんたん (2006-06-24 20:27) 

まなてぃ

こんばんは。のんたんさん(^^) コメントありがとう。
そうそう、かつぴろさんのところの「一人団鬼六」は私も読みにいって
大笑いさせてもらいましたよ。この作品のポール・ベタニーは、やさしく
少々、気の弱い、家族想いの役を好演してましたよ。
「あんた!良い人だね!幸せになんなよ!」と応援したくなります。
キルステン・ダンスト、はインタビュー・ウィズ・バンパイアに出ていた
あの子役とは、まったく!きづかなかったですよ。いやはや!時の経つのは早いですね。子役が恋する女性になってしまうわけですから。
私にはつい昨日のことのような映画なのに(笑)
by まなてぃ (2006-06-25 22:16) 

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