ショコラ [映画感想 さ行]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2001/11/03
- メディア: DVD
公開年月日：２００１年４月
監督： ラッセ・ハルストレム
原作： ジョアン・ハリス
出演： ジュリエット・ビノシュ ヴィクトワール・ティヴィソル ジョニー・デップ ジュディ・リンチ 他
■2006.6.8（木） 本日の一言■
私には大好物な人やモノが沢山ある。そして、大好物な食べ物も沢山ある。
炊きたての白米を筆頭に、乳製品系（チーズやアイスクリーム、生クリーム、牛乳！）も
目がないし、旬な果物には口元を緩ませ、夏に食べる辛いものから元気をもらう。
ホッとできるお茶も好物、大人の醍醐味！とすするお酒も良い塩梅でウットリする。
秋のキノコ、焼ける秋刀魚の匂いクラクラとよろめき食べて、冬に飲む暖かなスープも
「あぁ・・」と溜息がでるほど好きだ。
ようは食べることは楽しいし、生きがいの一つだ。そして何故、食べ物の話からするのか
というと今回の久しぶりにDVD鑑賞した映画が「ショコラ」だからである。
では、恒例のあらすじからいってみよう。
★以降、ネタバレしていきますよ★
ある日、古くからの伝統と宗教が根付くフランスの小さな村に、謎めいた赤いコートを着た
母娘がやってきて、こともあろうに断食月にチョコレート・ショップを開店する。
厳格なこの村を支配する村長からは、許せるわけのない彼女の行動とチョコだったが、
店主のヴィアンヌがことごとく客の好みにあったチョコを薦め、村人たちは味わったことのない、
そのおいしさでチョコの虜になってしまう。店が順調に村に馴染んでいくことを おもしろく
思わないレノ伯爵（村長）は、彼女への陰口と教会の説教を利用してヴィアンヌを服従させよ
うとするのだが・・・・
では感想である。
この映画は、小さな村を古い因習で牛耳っている、村長のレノ伯爵と村にやってきた、
新参者の親子がおいしいチョコレートを武器？に闘い、定住の地を得るまでの物語だ。
古い因習がある村という設定だが、誰がみてもオドロオドロしい因習はないし、伯爵が
この親子に対する意地の悪い陰口などは、実際の現実を思えば子供の意地悪、
口げんか程度の嫌がらせといったふうで、物語に暗さは全くない。
登場する村人たちも放火を行う男以外は、根本的に良い人ばかりがでてくる。この映画を観て
いて毎回、私が感じることは、世の中この映画のようにうまく良いことも悪いことも、
全て良しとして転がればいいのに、 こんなに簡単に人と人がわかりあえたら、
楽しいだろうな(^-^) ということだ。
観る人によっては、この緩さ甘さだけが鼻をつくという感想もあるだろうが、私はこの映画に
でてくる女性のたくましさや小さな村を覗いている感触がおもしろかったし、それに何より
映画にでてくるチョコレートの山に目を釘付けにされた。溶けたチョコレート、生クリームの混ざる
映像はヨダレもの。老女の誕生日パーティーにでてくる、チョコレートソースをかけた鴨料理は
いったい、どんな味がするのだろう？あのパーティーに呼ばれた村人たちは、台詞をまったく
はかずに、それでいて本当に楽しそうに、その料理を口に運びお酒を飲み、笑みを浮かべ
ていた。微笑があって、言葉がないのは その料理がおいしい！という証拠だと、私は常々
思っている。私もあのパーティーに招待されたかった！そのくらい、このパーティーのシーンは
秀逸だった。
さて、次に俳優の感想も述べておこう。
主人公である母親、ヴィアンヌを演じるジュリエット・ビノシュ、美人＆そのスタイルの良さには
驚きである。女からみても、胸・腰 ・ヒップとドン！キュッ！パッ！は、うらやましい限りだ・・
笑顔が可愛らしいし、演技もわざとらしいところがなくて自然体である。あとから友人から聞いて
驚いたのだが、彼女「ダメージ」という映画で、彼氏と彼氏の父親とを両天秤をかける
小悪魔を演じていた女優だというのだ。私もその映画を観ていたのに、まったく同じ女優さんには
見えなかったし、気づきもしなかった。
いやはや女優って化けるんだな、怖いのねぇ。参りましたという感じだ。
他に魅かれた女優さんは、主人公に店舗を貸す糖尿病のお婆さんを演じたジュディ・デンチ。
上手い！現実にこういうお婆さんいるよねぇ。というリアル感がありました。
彼女の誕生日パーティで、仲たがいしている娘が遠めから眺めているのに気づいて、彼女が
娘を見つめるシーンがあるのだが、ここで本当に切ない瞳をするのだ。
この年の私の助演女優賞！は彼女である。
次に この映画を映画館へ観にいったきっかけになった、ジョニー・デップについてである。
多分２０分も彼はでていない。ポスターでは、あんなに大きく出ているのに、わずかこれだけの
出演か？と思うほど短い。当時、一緒に観にでかけた友人は、その短い出演に
大激怒をしていた。
私としては、確かに出演時間が短いという不満はあった。が、特殊なメイクをしていない
ジョニーを観れるというのはそうそうないし、演技をしてます！という匂いがしない素の感じが
画面から感じられて、「フフフフ」(^m^)と心の中で密かに喜び、その格好よさに含み笑いが
できた。格好いいジョニーを観たければ、「ショコラ」を映画のトップにあげてもいいと思っている。
イヤハヤ、すみません。演技を何もほめていなくて・・素がいいなどと言ってはいかんとは、
思っているのだが、ファンというのは愚かな生き者なのだ。まったく困ったモノである。（＾＾；）
全体の感想として、私の中で この映画の位置づけは、「疲れたときにお薦めの映画である」
ということ。
こんな話あるわけないじゃないかと思いつつ、こんな話あってもいいな。
こんな村があったらいいなぁ・・映画だから、あってもいいのだ。という気持ちになる。
淡々としていて、暖かく、おいしい。そして観終わったら、映画と同じようにホットチョコレートを
作って飲む。ブランデーを少したらすのだ。それを考えるだけで、かなり癒されると思う。
あぁしかし、DVDを観終わったのは昨日の夜中・・ホットチョコレートを飲むには太るのを
覚悟しなくてはいけない時間だったのだ。
この日は我慢して寝た。次回、この映画を観るのは午後にしよう！と固く決心して（笑）
こんにちは。この映画ほんわかしていて好きです。お堅い街がチョコレートで変わっていくってのがいいですね。ジョニデは出番は多くないですけど、ギター弾いたり、まなてぃさんのようにファンの方は満足なんでしょうね～(^m^)
by (2006-06-09 17:20)
katoyasuさん、Ｎｉｃｅ＆コメントありがとうございます。（＾＾）
本当にホンワカした良い気分にさせてくれる映画ですよね。甘いなぁと
思いつつも、その甘さがクセになる。（笑）ついでに、ジョニー・デップの評価についても、情けないほど自分が甘くなっている（＾＾；；；；）大汗。
ジョニー・デップはこの映画で演技をしていないように見えた。どうみても地金で、ルーという役をやっていたのではないか・・と
演技しなさいよ！って文句を書かねばいかんのに！＜あぁああ！言っている先から、自分がシドロモドロしているっ！（＞＜；；；；；；；）
やはりファンとは愚かなモノですな。トホホです。
by まなてぃ (2006-06-10 01:00)
たびたびゴメンナサイ。
ショコラ、ようやく見ました。
なんとなく気になりつつも借り損ねてました。
見る前にネタバレ部分は見ないよう気をつけながらまなてぃ
さんの記事を読んでいたのでホットチョコレートは準備できな
かったので、チョコレートを手元において・・・。（笑）
こんな話ありえないけど、こんな話あってもいいな。
こんな簡単に人と人がわかりあえたらこんなに楽なことは
ないのに！
ジュディ・デンチがすごいインパクトありましたねー。
最期は予想できましたが・・・。
そしてびっくりするくらいジョニデもでないけど、こんな素の
ような（いや、素は知りませんけど）ジョニデもいいじゃん！
とファンゆえの甘ｱﾏな評価をしてしまいますね。(^^)
「つかれたときにオススメの映画」に同感！！です。
私も鴨のチョコレートソースがけ・・・どんな味なのか気に
なります。
by れいりん (2007-11-12 21:19)
＞れいりんさん、こちらにもコメント、どうもありがとう。
なかなか、ほんわかした物語で、なおかつ、
おいしそう！を連呼したくなる映画ですよね。
ジュディ・デンチは、私も大好きな女優さんですね。
007なんかにも出演しているのですが、このかた、
役に本当に埋没してしまって、演技というより
その役になってしまうんですよねぇ。
すばらしい！！
それに大げさな演技をしないジョニー･デップというのも、
あまり数がないので、これはひじょうに新鮮なんじゃ
ないかなぁ。この映画は我が家でも評判が高く、
妹に言わせると、ジョニー･デップが出演していても、
していなくても、良い映画だと思うわぁ・・といってましたね。
しかし鴨肉のチョコレートソースかけ！
食べたいですよねぇ。
いったいどこへいけば、食べさせてくれるんだろぉおお？？（笑）
by まなてぃ (2007-11-13 22:09)