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フェイク マフィアをだしぬいた男 [映画の雑感・他]

■2006.4.29(土) 本日の一言■

私は映画を観てから、その映画が気に入れば
その後、原作を読むのが好きだ。
映画にはなかったシーンが原作にあったり、
映画のために付け足されたシーンが見えたり、
実は、こんな物語だったのかと映画と共に感動が深くなる。
ということで、本日読み終えた本は、
映画『フェイク』の原作本で
「フェイク マフィアをだしぬいた男」
作者:ジョー ピストーネ
翻訳:落合信彦
出版社:集英社 (現在絶版本ですが楽天などで中古ででている。)

この本はFBIの囮捜査官であるジョー・ピストーネが、
いかにしてマフィアの内部にもぐりこみ、マフィアの一員となり、
6年間もの間、どのようなマフィアと付き合ったか、生活したか
そして情報をFBIへ提供し続けたかというフィクション。

まず読み終えての第一感想は「あぁ・・現実」フッ(-。-)y-゜゜゜である。
映画で上映されている刑事モノ、マフィアモノが本当だと思うほど
こちらも若くない(^^;;) ようは銃をバンバンと撃ち、女に恋をし、
悪を倒しておしまい。ならば、こんなに楽な話はないのだ。それは
あくまで映画で、観終わってスッキリな世界なのである。
(マフィアモノは内容が重いものが多いけどね。フェイクも実のところ切ない)

しかし現実はもっと地味である。いかに新参モノからマフィアから信用を得てゆくか、
例えば突然、ヒーローのように、さっそうと仲たがいをするマフィアを殴り倒した
だけでは仲間の信用は得られない。静かに寡黙にマフィアの仕事に従事し、ルールを守り、
余計なことに首を突っ込まず金をかせげば、いずれは目をかけてもらい
信用が得られる。作者のジョー・ピストーネは以上を実践してマフィアの仲間からの
信頼を勝ち得ていくのだ。

私は読み続けているうちに、映画では見えなかったマフィアの面々の勤勉さ?が、
サラリーマンとさして違わぬように思えた。
違いがあるとすれば、お金のモトになるモノが犯罪(盗品類、他)に
よって得られたものであるということとルールを大きく破ったり、大きな失敗を
犯した場合、マフィアにあるものが左遷ではなく死ということ。こんな気苦労が
あるなら、私はマフィアにいいたい。
あんたらサラリーマンになったほうがよくないか・・と

話のわかるマフィアもいれば、刃物を振り回すマフィアもいる。マフィアの中でも
信頼できる者、そうでない者、映画では描かれていない沢山のマフィアの人間模様が
見える上、私がこの本で気にいったのは、作者のジョー・ピストーネの揺ぎない信念を映画
よりも深く感じることができたことである。(映画は映画で良いですよ。その揺ぎない
信念とマフィアに感じた友情ゆえに迷うところとかね。)
「相手が悪党であれば、私の仕事はそいつを刑務所に送りこむこと」
この一言が映画よりも固い信念と我慢強さを感じさせてくれました。
男の人向きの本かもしれない。でも是非、女性にも読んでもらいたい。

■本日、心をよぎった音楽■

本日は何も自分の心の中に曲ながれませんでした。
珍しい。(--)


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